ロマン派の交響曲~『未完成』から『悲愴』まで (講談社現代新書 1990)
ロマン派の交響曲~『未完成』から『悲愴』まで (講談社現代新書 1990) / 感想・レビュー
aloha0307
著者は女優ミムラさんの夫:指揮者 金聖響さん ベートーヴェンより後、ブルックナー・マーラより前の19世紀作曲家6人を敢えて"ロマン派"と括り(何と大胆な😳)、事実をベースに指揮をするように作品に向き合い語ってくれます。これまでシューマンは盲点でした^^; 恋の喜びのなかで一気に書いた「第一番・春」から聴いてみよう🌸
2021/08/03
aloha0307
本書読みながら、チャイコフスキー”悲愴”(指揮:クルレンツィス 確か去年のレコード・アカデミー賞作品) 聴いてます。やはりクラシック マイ・ベストはこの曲。哀調極まる第四楽章に、こころが落ち込んでいるとき逆に何故か少し上向きになるんです。本書にある他の交響曲ももう少し聴き込んでみたくなりました(次はベルリオーズ:幻想交響曲にしよう)。
2019/03/02
karutaroton
ブラームスに死生観、死の諦めをみると。チャイコフスキーの5番6番とマーラーの1番2番が、それぞれほぼ同時期とは知らなんだ。シューベルト、シューマンの交響曲はやっぱり食わず嫌いだなあ。
2019/10/29
太田青磁
『未完成』には、交響曲としての全体像が存在しない・『幻想交響曲』は、楽器も、演奏法も、作曲法も、表現法も、まだまだ古典派音楽の影響が濃厚に残るなかでつくられた・『イタリア交響曲』が完成途上ということは、メンデルスゾーンの人生が途中だったということ・『ライン』は、それだけシューマンが気合いを入れたドイツの交響曲といえる・だからリピートは、やはり必要なのです・技巧を極めるとこうまでナチュラルな人間感情に行き着くのか・ファンファーレなのに、まるでチャイコフスキーの身に襲いかかった不幸な運命を表すように響きます
2014/03/31
Saiid al-Halawi
1830年という古典派の影響が強く残る早い時期に、革新的でグロテスクな幻想交響曲が生まれた、という事実が忘れさられがち。個人的にはマーラーもブルックナーもサッパリなので、やっぱりこの辺りの人たちが好き。
2012/11/14
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