「空気」と「世間」 (講談社現代新書 2006)
「空気」と「世間」 (講談社現代新書 2006) / 感想・レビュー
KAZOO
鴻上さんが中高校生向けに阿部謹也先生の「「世間」とはなにか」と山本七平さんの「「空気」の研究」を題材にして日本人に特有だと思われる「世間」「空気」についてわかりやすくご自分の言葉で説明しておられます。またさらに発展していじめなどについても触れられています。これを小説化したものが「青空に飛ぶ」なのでしょうね。
2018/01/01
kinkin
ここ数年「空気」という言葉に振り回され焦り怯えることが増えているのではないか・著者はこの「空気」について考え続けるているうちに「空気」と「世間」は密接に関係がありその正体を突き止め「空気」と「世間」に振り回されない方法を探るための本。また「世間」と「社会」の違いについても書かれており考えることが出来た。一度読みでは理解できないことも多かったgあ「空気」「世間」「社会」を知り意識することでこの本の目的に近づくことができると思った。再読したい。図書館本
2018/01/09
ヒロミ
「空気を読め」というのは「世間に従え」と同義であると言う鴻上氏。非常にクレバーな内容なのに読みやすい文章で興味深く読んだ。日本人は壊れかけた「世間」という共同体の中におりアメリカ人は自立心があるのではなく「神」という強固な世間を一人ひとりの内に持っているため己の神から許しを得れば自由に行動出来るというのが面白かった。一神教ではない日本が消えゆく「世間」にしがみつこうとして生み出したものが極端なナショナリズムであるという点には唸った。「孤独と不安のレッスン」を読んで以来の自分内鴻上ブーム、まだ続きそうです。
2016/10/15
ムーミン
人間がどこまで最低になれるかの実験を続けているのがインターネットですが、同時に、まだ見ぬ人と出会う可能性を広げてくれるのもインターネットなのです。…肯定面と否定面が際立っているのです。だからこそ、安易に近づくと大怪我をするのです。
2020/02/01
金城 雅大(きんじょう まさひろ)
3度目の再読。 会社や学校でなんだかモヤモヤと息苦しい方、海外生活が長かった帰国子女の方にオススメししたい。 トランプ米大統領の誕生を暗に予言しててすげぇ。
2019/08/24
感想・レビューをもっと見る