ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書 2100)
ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書 2100) / 感想・レビュー
遥かなる想い
2012年新書大賞受賞。 日本人が西洋という場合、 キリスト教文化圏のことを 意味するが、その内容を 実は全く知らないことが 多い。 この対談集、分かりやすい のが素直に嬉しい。漠然と とらえていた「宗教」が 読むことにより、クリアに なっていくような錯覚に 陥る。 イエスキリストとは 一体何だったのか? ユダヤ教、イスラム教 との関係は? 普段考えもしないテーマに ついて思いを巡らす… そんな機会を与えてくれる 本だった。
2015/07/16
mitei
なぜ多神教の世界で一神教が生まれたのかや、キリスト教とユダヤ教の関係とか中々日本人に理解されにくいことをわかりやすく説明されててよかった。
2011/10/16
ehirano1
再読必須ですが、これは面白いです!「一神教」「キリスト教」といものの理解が進みました。また、本書が述べるように確かに日本人にはキリスト教は「不思議」かもしれないと思いました。お勧めです。
2019/09/07
へくとぱすかる
多くの日本人にとって、わかったようでわからないキリスト教。素朴な疑問から始まって、キリスト教はもとより、いろいろな宗教の本質について考える本。対談なので読みやすく、しかもスピード感のある語り。疑問が素朴なほど本質をつくということがよく表れていて、ふつうのキリスト教の解説には書かれないような点にまで明快に説明されていくので、長年の疑問を解いてもらったような爽快さを感じる。
2014/02/09
ひろき@巨人の肩
宗教とは社会であり、近代西欧社会とはキリスト教である、と理解。三大一神教・儒教・仏教は、論理の一貫性において多神教を超越し文明を形成した。社会の不条理は、其々「神の意志」「人間関係」「自然の真理」に起因するとし、その中で民族と個人の「幸福」を追及することで知を体系化し継承する。一神教とは、全知全能の神に翻弄される「弱者」の宗教。神への介入を禁じることで、不条理を受け入れる過程で民族は結束する。キリスト教の躍進は「宗教法」に縛られず「隣人愛」と「原罪」を根幹に思想を深化させ、科学と融合する素地の形成による。
2022/01/29
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