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おどろきの中国 (講談社現代新書 2182)

おどろきの中国 (講談社現代新書 2182)

おどろきの中国 (講談社現代新書 2182)

作家
橋爪大三郎
大澤真幸
宮台真司
出版社
講談社
発売日
2013-02-15
ISBN
9784062881821
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おどろきの中国 (講談社現代新書 2182) / 感想・レビュー

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mitei

結局本書を読んで中国のこともよくわかっていないし日本のこともよくわかっていないなぁと思った。

2013/04/01

かみぶくろ

近くて遠い国である中国を社会学者3人が議論しながら掘っていく本。数千年の歴史を持つ中国という存在を、主権や国民や国家などの西洋発祥の概念や理論で読み解けないのは確かに納得。社会主義市場経済下で経済成長まっしぐらの現在でも、天や皇帝や儒教など、中国的な社会システムやエートスが背景に依然としてある。そういう古来から抜き難くある特性は、どこの国や地域にもあるのだろう。一筋縄ではいかない日中関係についても、感情やポピュリズムに惑わされることなく、ここにあるような明晰な議論や認識をもとに進んでほしいものだ。

2019/08/11

ころこ

何がおどろきかというと、大澤と宮台が終始、橋爪に質問しているというのがおどろきです。結果的に、中国を通じてヨーロッパとの三項から日本を思考する内容になっています。抽象的な思考が苦手の読者には向きません。現在に目を向けると、険悪な日中政府間と侮蔑気味な日本国民と反日教育の中国国民の対立に関心が注がれます。他方、過去に目を向けると、我々は漢字文化や儒教文化の共通点があることに今更ながら気付きます。蓮実重彦夫人(ベルギー)のエピソードで、日本人は小さな声で発音しながら空でそのスペルを書いているというのがありまし

2019/05/06

どんぐり

「中国とは国家なのか?」の問いに始まり、中国の近代化、日中関係、現代と未来の中国、の4部構成で、社会学者3人が意外と知られていない「おどろきの中国」を語る鼎談。1948年生まれの橋爪大三郎氏に、十歳若い大澤真幸と宮台真司が、中国の歴史や政治、文化に切り込んでいく。中国を知ることは、日本のいまを考えることでもある。日中関係の問題に、ヴァイツゼッカーの「罪は『過去についての構え』で、責任は『未来についての構え』」の言葉を噛みしめて読んだ。

2014/04/10

佐島楓

ハイレベルな議論のため、私が一番疑問に思っていた「毛沢東の評価がなぜ解放後もプラスイメージなのか」についてはよくわからずじまいだった。歴史観については、無知で無責任なことを中国に対してしていたという思いを強くした。世界中のどの国にも当てはまらない国だけに、どう付き合っていけばよいかという今後を考えるためには有用な一冊だった。

2013/03/18

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