まんが 哲学入門――生きるって何だろう? (講談社現代新書 2216)
まんが 哲学入門――生きるって何だろう? (講談社現代新書 2216) / 感想・レビュー
へくとぱすかる
難解であるはずの議論を、こんなにも見通しやすく示してくれる本は他になさそう。おそらく哲学の本を読み進めているとき、この本のようなイメージを浮かべながら読んでいるのではないだろうか。まさに見る哲学。マンガであるとはいえ、内容は本日読んだばかりの永井均『私・今・そして神』に大いに関連していて、現代の哲学の最前線とも言えるところを、森岡氏独自の見解も含みつつ紹介している。
2014/03/08
morinokazedayori
★★★★生きるって何だろう、自分はなぜ生きているのだろう、なんのために生きているのだろう。今まで哲学は敷居が高いと思っていたが、根源的な問いが漫画で分かりやすく書かれている。もっと早くに出会っていたかった。巻末についている初学者のための西洋哲学文献案内の中にも興味深いテーマがたくさん。自分の中の指針ができれば、生きる目的や行動の優先順位がより明確になるかなと思った。
2016/04/03
禿童子
漫画が面白くて1時間で読めた。マンマル君と先生の問答で進む。マンマル君は「死んで無になるのなら、生まれてこなければよかった」とのたまい「ウソだウソだ」とじたばたする。過去ー現在ー未来という「流れ」の時間意識と、「今という土俵の上に存在が出現して消滅する」という時間意識を対比させた話は面白い。こちら(この本を読んでいる私)を指さして「「ひとり存在」はあなたなのです!!」「マンガを使ったこのようなやり方ではじめて直接的に伝わる」。言葉で表現できる限界に近づくと難解な詩的言語になるが、漫画の方がわかりやすい。
2020/12/13
ta_chanko
「過去→現在→未来」とつながっているのは幻想で、現実には「今」しかない。「世界が存在する」という奇跡・偶然が、必然的に選ばれた。気がついたら生まれていた。別に生まれてこなくても良かったのに、生まれてくるという奇跡・偶然が必然的に選ばれた。存在している(生きている)ことと、存在しないこと(無)は、比較できない次元。存在すること自体を喜び(誕生肯定)、一度しかない、かけがえのない人生を前向きに生きよう。
2020/12/22
ぱんにゃー
『生きるって何だろう?』 まんがで描かれていますから解り易い。面白い。あれぇ、余計こんがらがってきました。 ← って、結論が出ないのが生きるってことかもしれない(゚o゚;; ありがとうございます。
2013/08/20
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