完訳グリム童話集 2 (講談社文芸文庫 クA 2)
完訳グリム童話集 2 (講談社文芸文庫 クA 2) / 感想・レビュー
Pustota
解説で童話の背景を知れたのが良かった。ずっと読んでると繰り返されるモチーフが頭の中でこんがらがってきて、ひとつひとつの話は忘れてしまうのだけど、人を見かけで判断せずに心根優しく生きているといいことあるのかなーって気がしてくる。シンプルに豪傑が己の道を切り開いていく話も好きだけど。天国から落ちた男の魂がばらばらになって人々の中で今でも生きてるっていう表現も強烈だった。あと挿し絵がシュールで面白い。鼻息が凄い男が兵隊を吹き飛ばす絵とか、なんともいけない味がある。愛馬の首を門にかけておく絵はかなり不気味だった。
2020/02/11
鳩羽
知恵のある動物の話、下々の人間の話、解雇された兵士の話などが多い。なので当時の取引やら楽しみやらの暮らしなどがよく見えるし、悪魔や聖人などが出てくるのも現実的に思える不思議。よく似た話で結末が違うとか、AとBの話をくっつけてCにしちゃったとか、そういうのも発見すると面白い。
2010/10/08
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