KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

早稲田作家処女作集 (講談社文芸文庫 わE 1)

早稲田作家処女作集 (講談社文芸文庫 わE 1)

早稲田作家処女作集 (講談社文芸文庫 わE 1)

作家
正宗白鳥
横光利一
井伏鱒二
尾崎一雄
丹羽文雄
加能作次郎
牧野信一
中河 与一
八木義徳
中村 星湖
吉田絃二郎
浅見淵
逸見 広
宮内 寒弥
早稲田文学・市川真人
出版社
講談社
発売日
2012-06-09
ISBN
9784062901635
amazonで購入する

早稲田作家処女作集 (講談社文芸文庫 わE 1) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

あにこ

もの珍しさに惹かれつい買ってしまった。文学史に名を連ねる諸氏といえども、各々の処女作はやはり未成熟に思える。さすがにこれで1600円は痛い。収録作中では、横光利一『御身』が一番面白い。尾崎一雄、八木義徳もなかなか。丹羽文雄は案外つまらない作家だった。

2013/04/28

ウイロウ

早大出身・中退作家の処女作を集めた(底本から三分の二の作品を抜き出した)アンソロジー。底本の成立事情については解説に詳しいが、素人目には早大つながり(「早稲田文学」掲載作品に限定されているわけでもない)以外あまり共通項がないような……。その分、バラエティに富んだ作品が並ぶ。本書所収の十四篇中、最も有名なのは井伏鱒二「山椒魚」だろう。横光利一「御身」は心理分析に「らしさ」も窺えるものの、幼い姪への愛情を軸とした意外とハートウォーミングな話。亡き妹を偲ぶ尾崎一雄「早春の蜜蜂」が、内容・文体ともに好みだった。

2012/09/15

感想・レビューをもっと見る