続・酔っぱらい読本 (講談社文芸文庫 よA 13)
続・酔っぱらい読本 (講談社文芸文庫 よA 13) / 感想・レビュー
nyanlay
酔っ払った状態ではなく、布団の中でうとうとしながら読んでいたので、面白さが半減したかも?って印象。飲酒しながらの読書だったら、色々身につまされてたかも(笑)。戦前、戦中、戦後の飲酒事情が読めて面白かったです。泡盛について知っているつもりでいたけど、ここまで詳しくは知らなくて、勉強になりました。
2015/01/14
mawaji
小林秀雄の酒の上での失敗談は古き悪き昭和の負の遺産か。河上徹太郎の酔漢ぶりは私も身に覚えがあるような様子で、ほんとうに酔漢のエネルギイには抗し難い。「冷静で的確な判断をくだすためにはかなりな時間がかかる」「たとえ社会的にどんな偉い肩書を持っていても他人の言う事をそのまま鵜呑みにはしない」「自分の判断した事に対しては自分で責任を持つ」という小松左京の「冷静な判断をするための覚悟」はお酒とは殆ど関係ないけど今の時代に通じる普遍性を感じます。坪内祐三氏の解説はほぼ同年代ということもあり、共感しながら読みました。
2021/05/22
ken
吉行淳之介編集、酒のアンソロジー第二弾。文壇外からは落語家やイラストレーターや学者などの文化人の文章も収録されている。勿論、作家たちの酒に対する熱い想いも読んでいておもしろく、改めて文学と酒との強い結びつきを感じさせてくれる。戦後間もないころは高級な酒は手に入らず、闇市で売られる、いわゆる「カストリ」「ドブロク」という粗悪酒が一般的だった。圧巻は「バクダン」、これはメチルアルコールを割った冗談みたいな酒であり、失明、ややもすれば死亡という馬鹿みたいなリスクを伴う。文学者は命がけで酒を飲んでいたのである。
2015/10/03
analjustice
獅子文六「泥酔懺悔」わかる。
2017/08/21
つり
田村隆一のエッセイ他。お恥ずかしながら、吉行淳之介の酒呑み本のことを一切知らなかったが……。シリーズ3冊はほぼ年代順のまとめか。カストリ等戦後の酒の話が多く出て来て、分からないながらも興味深く読んだ。坂口謹一郎(帝大農学部の酒博士)「君知るや銘酒泡盛」この一篇はいかにも学者先生らしい内容の濃さで面白かった。
2014/12/09
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