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柄谷行人蓮實重彦全対話 (講談社文芸文庫 かB 11)

柄谷行人蓮實重彦全対話 (講談社文芸文庫 かB 11)

柄谷行人蓮實重彦全対話 (講談社文芸文庫 かB 11)

作家
柄谷行人
蓮實重彦
出版社
講談社
発売日
2013-07-11
ISBN
9784062902007
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柄谷行人蓮實重彦全対話 (講談社文芸文庫 かB 11) / 感想・レビュー

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ミスター

自分の問題意識を一貫して語っている柄谷行人に対して、類稀なる教養で千切っては投げして応答していく蓮實重彦。コミュニーケーションの輪が成立しているかのように見えながら実は蓮實のいっていることを愚直に読んでいくと、単にディスコミュニケーションが永遠続いている作りになっている。

2017/09/13

ライクロフト

すごい、半分も理解できない(^^; にもかかわらず強く惹きつけられるのはなぜだろう。 中島なにがしって中島梓のことだろうなあ、対談の年に『文学の輪郭』が群像新人文学賞を受賞してるものなあ、そんな昔の対談なんだなあ、などと思いつつ、精進してから再読することにします。最短でもあと5年はかかりそう…

2016/07/15

amanon

本書の大半を占める対談を以前『闘争のエチカ』で読んでいるはずなのに、殆ど読んだときの記憶が思い出せず、「一体自分は何を読んでいたのだろう?」という気にさせられた。それはともかくとして、対談とはいえかなり濃い内容で、二人の気鋭の評論家の知性に圧倒されるばかりで、つい自分の頭の悪さを恥じ入ってしまう。また、個人的には二人の吉本隆明に対する愛憎入り混じった微妙な感情が見え隠れするのが興味深い。ただ、頁数の関係か注釈と解説が無いのが残念。それと最後の対談が95年で、その後の20年もこの二人に語って欲しかった。

2016/02/18

OjohmbonX

1年前だったらこんなに読めなかった。ずっと公理主義的・相対主義的な認識でいたけど、半年ほど前からそれでは捉えきれない、突き詰めた時にその底に信仰とでも呼べるものがどうしてもある、それは一般性-特殊性から見ると解消されてしまうけど確かに存在する、という体験をした。本書でまさにこの話が、批評とはどんな運動かという話と絡みつつ交わされているように読めるけど、それはもともと蓮實重彦や柄谷行人の著作を読んできたから当然なんだ。しかし同時代にいて本気で話ができる相手がいる、ってことの幸せ感がこんなに出てる本ってない。

2014/03/07

mstr_kk

まあ文句なく面白いし、柄谷と蓮實の本音が分かり、じつはイイカゲンな部分も分かるのでたいへん有益。それにしても、僕は頭のいい人たちの対談を読むのは、好きではあるけど苦手かも知れない。「よくまあこんなにいろんなことがポンポン話せるなあ」と思い、アテられてしまう。

2013/09/02

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