考えるよろこび (講談社文芸文庫 えB 6)
考えるよろこび (講談社文芸文庫 えB 6) / 感想・レビュー
なつき
「大学と近代」が面白い
2018/07/26
ダイキ
「わたくしどもは一人でいるときには、自分の中にあるいろいろないやしい心根、私利私欲、利害打算からなかなか目を離すことができない。離すことができないからこそ、逆に自分を抑制することができるのです。[略]ところがこうして十人、二十人、百人、千人と集れば、今度はその集団が「正義」と称するものを掲げて、「正義」のためには何でもやりはじめるようになる。目的のためには手段を選ばないというふうになってくる。そうすると人間は“もの”になってしまう。精神から“もの”に堕落してしまうのです。」〈考えるよろこび〉
2018/04/20
ゆーいちろー
「考えるよろこび」「転換期の指導者像-勝海舟について」「二つのナショナリズム-国家理性と民族感情」「女と文章」「英語と私」「大学と近代-慶応義塾塾生のために」収録。かつて日本にも「政治の季節」と呼ばれた時期があり、その頃の講演を集めた講演録。勝海舟と福沢諭吉に対比される実行者としての政治家、理想論者としての評論家という視点は興味深い。良し悪しではなく、この両者の立場はどちらも必要だろう。もっとも印象的な挿話は「勇気の横顔」という本に紹介されているというロス上院議員の話。自分だったらどう行動するだろうか?
2014/05/20
ピラックマ
講演集であり非常に読みやすい。「二つのナショナリズムー国家理性と民族感情」目当てに読み始めたが「英語と私」が一番印象に残った。米国との戦争を前に洋書が次々と発禁される中、氏の父親が敵の言葉も解らず勝てるわけが無いと英語辞書を買い込んできて氏に与えるエピソード。
2013/11/09
rinrin
【BOOK(2013)-228】!!!!!!!!
2013/10/14
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