幽界森娘異聞 (講談社文芸文庫 しL 2)
幽界森娘異聞 (講談社文芸文庫 しL 2) / 感想・レビュー
かっぱ
このタイトルから森の中をさ迷う少女が登場する幻想文学のようなものを勝手に想像していました。森娘とは文豪森鴎外の娘・森茉莉のこと。著者は森茉莉の熱烈な信仰者。森鴎外の。。。という説明はしたくない。お茉莉はお茉莉。「魔利の森」は深く、うっかりすると道を誤ってしまいそうです。
2015/01/10
k.kishida
森茉莉への偏愛的な思いにあふれていて収集がつかなくなってしまったエッセイというか小説というか不思議な読み物。でも泉鏡花文学賞受賞を取っているんだから素晴らしい小説のはずだと思って読んだけれど、唐突に猫の話が結構続いたりして犬派の私としてはさらに読む進むのが辛かった。笙野頼子さんの小説は結構好きなのですが、これは紙の上の文字を追っていただけで終わってしまったような気がする、残念。
2019/01/27
KO
笙野頼子独特の文体で描かれる森茉莉。隠し切れない、隠そうともしない森茉莉への愛情(愛情って、優しさとは別)が溢れる作品。一応評伝ということになっているけれど、違うように感じた。というか心からの愛情を持っている対象について、評伝が書けるのか・・・ということを考えさせられた意味でも価値のある本だった。
2014/09/15
海蛍
ツイッターがこの講談社文芸文庫がすごい総選挙で盛り上がっていた時だったか、本作を推すツイがいくつかTLに流れてきた。興味をひかれてあれこれ検索していると「森茉莉が当時の男性中心文壇から受けた理不尽な仕打ちについても書かれている」といった旨のツイを見かけ、えっ何それ?と即座に購入確定。まぁでも権威LOVEダメンズ的な表現を使うなら “三島や犀星らと交流がある鴎外の娘” だしお下劣関連は無いやろ……と思っていた読む前の自分、甘かった。は〜シバレン最悪やな。一度読了したが、時間おいてまた読み直そうと思っている。
2019/10/22
にきゅ
始めて読んだ笙野頼子。読むひとをとても選ぶ感じ。愛にも色々あって、真っ直ぐじゃない愛もあるよね。真っ直ぐなの??他の作品も読んでみるつもり。
2018/04/26
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