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柄谷行人インタヴューズ1977―2001 (講談社文芸文庫 かB 14)

柄谷行人インタヴューズ1977―2001 (講談社文芸文庫 かB 14)

柄谷行人インタヴューズ1977―2001 (講談社文芸文庫 かB 14)

作家
柄谷行人
出版社
講談社
発売日
2014-02-11
ISBN
9784062902205
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柄谷行人インタヴューズ1977―2001 (講談社文芸文庫 かB 14) / 感想・レビュー

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ころこ

柄谷のインタビューや対談は他の言論人に比べても異様に多いはずだ。聞かれたことをその場に思いついたことを答え、インタビュー間の整合性など考えていないだろう。読者も正確な情報を期待しているわけでもないだろう。今やっている交換様式よりも、様々と変遷していて、何となく答えているが、随所に鋭さをみせるこの時代の一見どうでもよい細部に面白さをみつける。

2023/07/01

壱萬参仟縁

マルクス『資本論』の中の制度は、 言語も制度で、 歴史全体を考えているわけではない と注釈が語られる(14頁)。 英語の文法理解なしにオーラル英語も なかなか難しい(21頁)というスタンスは、 英語の授業は基本的に英語、 という時流の中で、 基本は文法ということを教えている。 田舎の人間のほうがホスピタリティを 知っている(35頁)。 日本人は大方まだ中産階級 だと思っている。  

2014/06/26

袖崎いたる

柄谷行人さんのバックボーンはマルクスと夏目漱石だろうと、ぼくは遠目ながらに思っている。そんな柄谷さんの文章で、いや何も柄谷さんばかりではなく他にも色々なところでマルクスが語られているのを見ると、ぼくはマルクスが怖くなる。「思想の世界性へ」のなかで『資本論』はあらゆる制度に対する批判なのだと柄谷さんはいう。<マルクス-柄谷>のカップリング・エピソードは確かwikiにも載っていたように思うけど、どうしてか、柄谷さんの文章を読んだ後に『資本論』を読む気にはなれない。ぼくの被害妄想で、幻想の柄谷さんから「読むな!

2015/08/12

フリウリ

柄谷行人の別の本を読もうと思いつつ、周辺をウロウロしているここ数年。個人的なことでは、本書に出てくる「死の欲動」「滅亡する世界」「decentな終わり方」といったコトバから、「滅びようと望む人間」(ニーチェ)を想起するなど、ヒントになるようなことがたくさんあって、おもしろいです。ところで、インタビュアーは、「まったく何も知らない人」は論外として、「あまりよく知らなくても、聞いて、理解しようと努める人」「知っていても、知らないふり、バカなふりのできる人」がよいと、編集的には思いました。8

2023/05/31

OjohmbonX

「蓮實風のテクスト論的な批評が映画を文学にしてしまい、ダメにしてしまった」と語っていて、文学ももともと創作主体なんてなかったけど著作権ができてから出てきた、映画は建築みたいにみんなで作るから「誰それの作品」と断言するのが難しかったはずだけど、監督に著作権ができて、さらに作家主義的な批評も成立したから作家性への異議申し立ての側面が消えた、といった話で、たぶん蓮實本人は作家性の否定もしててもっと多面的に映画を語ってるけど、そこを捨てて作家主義的な批評の面しか見ずに真似した人たちが悪かった、って話なんだと思う。

2016/12/23

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