男性作家が選ぶ太宰治 (講談社文芸文庫 たAK 1)
男性作家が選ぶ太宰治 (講談社文芸文庫 たAK 1) / 感想・レビュー
めろんラブ
太宰は短篇を多く遺したので、このような魅力あるアンソロジーを編むことができたのでしょう。そうそうたる顔ぶれの男性作家が選んだ珠玉の一篇は、200字程の推薦文を携えて、現代においてなお輝くことを証明しています。太宰が太宰であることが好悪の分かれ目なのかもしれませんが、いずれにしても、とても捨て置けない才能に、同業者として反応せざるを得ない様子が選者の推薦文に絶妙に現れており、その矜持にくすりとしたりも。太宰好きの方、或いは読まず嫌いの方におすすめの一冊です。
2015/03/18
ましゃ
七人の男性作家がそれぞれの視点で選ぶ太宰短編選集。敢えて男性作家が選んだ作品を読んで気付いた事、太宰が『男性というものの秘密』を知っている作家であるという事。男は誰だって見栄を張る、しかしその中には男としての弱さもある…それを気付かされ、また作品ごとに痛感させられました。私は特に『散華』が衝撃だった。若くて詩の才能がある太宰の弟子だった若者が出征し、戦地から届く弟子からの手紙に対する太宰自身の私小説みたいなものなんだけど、師匠として…作家として…太宰はその手紙にどう応じたのか。見事だと思う。読んで下さい。
2018/07/16
detu
『女性作家が・・』と『男性作家が・・』二冊の太宰アンソロ。知ることなど無かったであろう太宰を知ったと思う。拾い物。図書館本。
2015/12/13
ちか
素晴らしい!太宰好きにはたまりません。宝物です。
2015/05/28
Heart
男性作家が選ぶ太宰治7編*『畜犬談』『饗応夫人』『富嶽百景』印象的*10代の頃『人間失格』を読んで、苦手意識しかなかったけれど20代になって太宰治の言葉に衝撃を受けて、少しだけど共感できる所も増えてきた*この時期にこの作品たちを読めて良かった。(*´ー`*)
2016/03/26
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