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京都の平熱――哲学者の都市案内 (講談社学術文庫 2167)

京都の平熱――哲学者の都市案内 (講談社学術文庫 2167)

京都の平熱――哲学者の都市案内 (講談社学術文庫 2167)

作家
鷲田清一
出版社
講談社
発売日
2013-04-11
ISBN
9784062921671
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京都の平熱――哲学者の都市案内 (講談社学術文庫 2167) / 感想・レビュー

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mitei

京都でもっとも営業係数の低い路線の206系統乗ってそこで出てきたものを拾って話を膨らますスタイルで地元民にはなるほどと思うことが多々。よそから見たら京都というのは掴みどころがないなぁと思った。考えてみれば京都って海に面していないのに100万人都市というのは他にないが相当なよそから惹きつける魅力があるのではないか?とも考えさせられた。

2013/07/24

若布酒まちゃひこ/びんた

京都、という街への画一的、あるいは平板なイメージを解体し、猥雑で多面的な街として京都の姿を書いた名著。206系をメインストリートにして衣食住や学問、芸術に飛躍するエピソードは注意深く見ないと発見できない小道のようで、この語り口こそがぼくの知っている京都そのものだった。

2016/03/06

みねたか@

鷲田先生による京都市バス206号系統での京都市街案内。「平熱の京都とそこに口を開けている様々な孔」を巡る。「孔」この世界の〈外〉に通じる裂け目。妖しく怖いけれども惹きつけられる場所。着物の重ね襟や入れ子構造の家屋に象徴される襞,影,奥が錯綜する奥行きと重層性。花街と寺町が並び僧衣と花魁が行き交う,派手なビルと旧居が並ぶ極端の共存。さらに人生をしっかり棒にふる奇人たち。時に切れ味鋭く時にしっとりとした絶妙の語り口も相まってさながら迷宮を彷徨うよう。ふらりと訪ねその裂け目に落ち込んでみたくなる。

2019/11/28

キョートマン

懐古主義が過ぎる気もするけど、たしかに古き良きものは消えていっている気がする。この本が出た時にはまだあったものが今はもう無くなってたりもする。沿線の被差別部落にも言及して欲しかったけどまあ無理か。

2020/12/07

つね

観光地としてではなく、地元の息使いが感じられる町案内本。市バス路線に沿ってフィールドを絞り、グーグルマップを片手に楽しく読む。食事処や神社の解説もあり、先週は実際に七条から四条界隈を散策。私も京都に移り住み子育てが一段落したが、京都(人)に対して負のイメージ(一見さんお断り、お茶漬けどうどす)が付きまとうが、本書で納得。絶えず戦地と化し、コロコロと変わる時の権力に従わざるを得ず、他者と一定の距離をとる一方、身内の結束が必要。哲学者らしい小難しい論調もあるが、総じて親しみやすい語り口で、京都再発見。

2017/09/25

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