対話のレッスン 日本人のためのコミュニケーション術 (講談社学術文庫 2299)
対話のレッスン 日本人のためのコミュニケーション術 (講談社学術文庫 2299) / 感想・レビュー
佐島楓
実際に連載されていた期間は二十年ほど前。それくらいの時間でも日本語は揺れ動いていることがわかる。若者言葉、ネットスラングと当時最新の言葉を考察しながら、コミュニケーション、ディスコミュニケーションの補本質を探る姿勢が、言葉を扱う人間はかくあるべしと思わせるもので、とても共感できた。
2019/08/23
金城 雅大(きんじょう まさひろ)
1997年から2000年にかけて連載されたエッセイであるにも関わらず、核心の内容は今読んでもじゅうぶんにリーダブル。これは素晴らしい。いわゆる「若者世代の日本語の乱れ」と呼ばれるやつにだいぶ寛容になれる。(今だと「わかりみ」とか「エモい」とか?)以前読んだ『日本語が亡びるとき』に通じる。
2019/11/20
Akihiro Nishio
週末のシンポジウムに向けてオリザさん本3冊目。2015年初刷りになっているが底本は2002年の発刊で、1998年から2000年にかけて連載されたエッセイ集であった。したがって時事ネタはどうしても古い。読んで感じたのは、若い時に韓国に出たことで、言葉、コミュニケーションに対して非常に鋭敏になり、ずっとそんなことを考えているんだなということ。また、オリザさんの戯曲のネタも、そうしたコミュニケーションのずれをテーマにしているんだなということ。普通の劇作家が個人的な心理的課題をテーマに執筆するのと根本的に異なる。
2019/05/09
りえこ
言葉やコミュニケーションについて色々考えていて、興味があり読みました。時代や世代にもとても関係がある。対話をきちんとしていきたい。
2016/07/11
yukiko-i
劇作家である平田オリザさんだからこそ、言葉の一つひとつが持つ意味合いに敏感で、相手に想いを伝えるにはどう対話すればよいのか、わかりやすく書かれ読みやすかった。15年くらい前に書かれたエッセイが今にも通じるところがあり、本質は変わってないと感じた。
2015/08/04
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