修羅の宴(上) (講談社文庫 に 29-9)
修羅の宴(上) (講談社文庫 に 29-9) / 感想・レビュー
W-G
バブル期を題材に扱ったこの手の作品はいくつもあり、どれもそれぞれに面白かったりはする。派手に無節操な投資/融資を繰り返し、金銭感覚の箍が外れる様を楽しむ前半→すべてが仇となって破滅する後半。というテンプレ化された題材だが、やはり、この時代の空気を肌で感じていた世代だと、何か響くものがあるのか。この作品も、上巻は宴の準備段階。元ネタがあるだけに、地に足のついた話運びではある反面、狂乱の時代を彩る描写はやや抑え目に感じる。裏業界に食い荒らされるのは下巻からになりそう。この頃に定年迎えた人が羨ましく思えたり。
2020/02/20
小説を最初に書いた人にありがとう
上下巻、一気読みでした。
2015/02/24
ミスターテリ―(飛雲)
戦後、日本経済を担ってきた繊維商社に、銀行から建て直しのために出向した滝本が、日本の高度成長を背景に出世していく姿をリアルに描く。成功しかなく、高卒でトップになるには手段を選ばず数字だけがすべて、当時を知るたけにその成り上がっていく姿にワクワクする。繊維商社から総合商社になるために、土地からファイナンス事業、ついには消費者金融までも手がける。日本経済はバブルに突入、錬金術の土地売買、NTT株上場など、現実のエピソードが満載。日本経済もイケイケムードで、滝本ももはや後戻りはできないところまで・・下巻に続く。
2022/08/12
Walhalla
戦後最大の不正経理事件と言われる、あの「イト○ン事件」がモデルのようですね。 私は世代が少し違うのに加え、不勉強さも手伝って、お恥ずかしながら詳しくは存じておりませんでしたが、非常に勉強になります。下巻へ続きます。
2017/05/24
Syo
最初は応援してたんだけど
2022/08/25
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