ハゲタカ4 グリード(下) (講談社文庫 ま 54-13)
ハゲタカ4 グリード(下) (講談社文庫 ま 54-13) / 感想・レビュー
W-G
再読すると、北村のパートが一番面白い。ジャッキーは右往左往しているだけで、その癖、常にいいポジションにいることにイラっとさせられる。それにしても鷲津の読みは小説ならではの神業レベル。というか、現実世界ではこんなに上手く、他人が駒のように動かないだろうと感じる、紙一重の描かれ方。ラストに向けての盛り上げ方が、過去作と比べても最も華々しいというか、舞台がアメリカなだけに、どこかハリウッド映画のような豪華さ。かくして鷲津は桁違いの富豪へと成り上がり、次作以降のハードルがとてつもなく高いものになってしまった。
2019/10/14
KAZOO
下巻はやっと主人公が活躍する買収の動きが出てきますが、リーマンショックとの絡みで様々な動きがみられます。私はどちらかというと今回は新聞記者の動向や扱われ方に興味を持っていたのですが、社内正義を追求するには力不足の人物でした。残念です。日経新聞がモデルですかね。
2017/08/14
小説を最初に書いた人にありがとう
昔は「日本を買い叩く!」でシリーズが始まり、とうとう「アメリカを買い叩く!」まで来ました。経済も政治も音痴だけど、本当に面白い。上下巻一気読み。鷲津のスケールの大きさに自分の仕事がちっちゃく思えてギャップに苛まれた。大国であり経済大国でもあるアメリカと闘う姿にしびれた!おまけに今回の勝ち方が日本人として最高にかっこよかった。続編が待ち遠しい。いまのギリシャ経済危機の影でも鷲津が暗躍している気がしてしまう。
2015/07/07
にいにい
今作もたっぷり楽しんだ。鷲津がカッコ良すぎ!! 様々な人物、色々な伏線、スリル、謀略、どんでん返し、本当に面白かった。「ハゲタカ」シリーズ次回作は、ギリシャ、ユーロ危機かな、北村が気仙沼へ異動ということは、3.11も作品にされるのか?シリーズとは別に。飯島さんは相変わらずだけど、大物になりすぎ、恭平さんはもっと出てほしい。いい人鷲津も良いけど、情け無用のハゲタカも魅力だな。次は、どっちか。ジャッキーキャラも良かった。「欲望ではなく、矜恃こそがアメリカンスピリッツだったんだ」
2015/07/09
アッシュ姉
シリーズ第四弾も面白かった。リーマンショックの舞台裏を臨場感たっぷりに感じながら、鷲津の痛快な活躍を堪能できる極上の経済エンターテイメント小説。政彦、世界を救う?自由の国アメリカの象徴を買収?戦略の全貌が見えてこないので、鷲津の真意がどこにあるのか最後まで分からず、ラストに明かされた目論見にほおおっと唸らされた。毎度ぐっときてしまうよ。鷲津かっこよすぎ。真のサムライも素敵だけど、暴れん坊将軍も恋しいわ。鷲津が暴れれば暴れるほど、私の血も騒ぐ。次回作を楽しみに待ちたい。
2016/02/03
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