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探偵の探偵4 (講談社文庫 ま 73-4)

探偵の探偵4 (講談社文庫 ま 73-4)

探偵の探偵4 (講談社文庫 ま 73-4)

作家
松岡圭祐
出版社
講談社
発売日
2015-07-15
ISBN
9784062931458
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探偵の探偵4 (講談社文庫 ま 73-4) / 感想・レビュー

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そる

拘置所で連続殺人などというぶっ飛んだ設定に驚き&興味。トリックが分からず、容疑者も琴葉なのか姥妙なのかというミステリー。窪塚ほどじゃないが逢坂という情のある存在が現れて、さらに琴葉との関係も修復できたようだし良かった。精神病はこじつけ、異常犯罪の心理なんて究明できない、というのはとても納得。人が人の気持ちなんて完全に分かるわけない。ただ犯罪の動機を理解できるものにして安心したいだけ。「「ちがう。親や兄弟姉妹との絆こそ、のちに他人と結びつくための事前演習なんだ」」「「勝手な決めつけは占い師と変わらない」」

2020/09/05

takaC

四部作の壮絶なフィナーレというのを鵜呑みにして読んでみたら、なんとこれでおしまいってわけではないのですね。新章はもうすでに始まっているのだろうか?

2017/05/10

Yunemo

「よかった、よくなかった」なんだかどちらとも言えないままに読了。3巻までの読了感が、気持ちにザワッとした感覚を残していたのに。痛々しさを超えた安心感を最後に残して。荒んだ心持が氷解していく展開へとした著者の思惑?本シリーズって当初からこの結末にしたかったの、なんとなくどこからか変化した気がして。恩義は世の正常な仕組み、悪であれ善であれ。これって信頼感、絆の意なんでしょう。心の変化、いわゆるまっとうな人間性への表立った表現。多分にこの表現が、自身の気持ちをホッとさせ、ザワつきが宥められたんだ。と納得させて。

2015/07/19

bookkeeper

★★★★★ 再読。"死神"達の師、姥妙との対決。留置中の凶悪犯の連続致死という、不可能犯罪とも思える事案が発生。琴葉が関係しているらしい状況が。互いを姉・妹とみなしていた玲奈、琴葉は新たな絆を持つことが出来るのか。玲奈の孤独な魂が癒される時が訪れるのか。 玲奈に安心してもらおうと、激しい暴行に会っても敵に立ち向かおうとする琴葉の姿が胸を衝く。4巻できっちり決着を着けてくれて、読後感もすっきり。ただ、玲奈ってスマリサーチには戻ったの? 「正しく通いあう心を知ればこそ、本当に求めあえる他人を見つけだせる」

2018/11/11

utinopoti27

昏い激情を内に秘めつつも、行動はあくまで理知的でクール、狙った対象は徹底的に追い詰める美貌のヒロイン紗崎玲奈。探偵の探偵シリーズ完結編となる本作は、ついに宿敵と相まみえる彼女の活躍を描くのですが、全体としてややあっさり目の印象。本来は、前作の「死神」との対決で完結するべきだったのかもしれません。ただ、作者自身がシャーロキアンを自認するだけあって、『ホームズVSモーリアティ教授』のオマージュとして、本作を位置づけたかったのでしょうか。とはいえ、松岡流エンタメ作品の信奉者としては、大満足の収束なのです。

2018/07/22

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