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天翔る (講談社文庫 む 24-4)

天翔る (講談社文庫 む 24-4)

天翔る (講談社文庫 む 24-4)

作家
村山由佳
出版社
講談社
発売日
2015-08-12
ISBN
9784062931779
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天翔る (講談社文庫 む 24-4) / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

500頁超の大作を怒涛のイッキ読み。久しぶりに最初から最後まで、ほぼ休むコトなく夢中になって読みふけってしまう作品でした。不登校になった小学生「まりも」はふとしたきっかけから近所に住む看護師「貴子」と出会います。そんな二人が向かった先は北海道は石狩にある牧場で牧場主「志渡」から馬に関する育成の手解きを受けます。馬と接するコトで塞いでいたキモチがクリアになっていく「まりも」は、更に1人の男性と出会うコトで大きな転機を迎えようとします。それは馬の耐久レースに参加するということ。ずっと胸が熱くなる作品でした。

2024/09/10

じいじ

この『天翔る』は、読了の村山小説の中では、ベスト5に入る大好きな作品です。11年ぶりの今度は、表紙のデザインも一新されて気に入っている文庫版で読んでみました。あらたな感動も湧いてきて面白かった。小学生のまりもは、幾多のイジメにあっても簡単にはへこたれません。たいへん我慢強い女の子です。乗馬の腕前もぐんぐんと上達していきます。…83歳を直前にして、体力の衰えに意気消沈している爺ィは、まりもから「喝!」を入れられました。

2024/03/05

ぶんこ

初めて知った馬と人との一体感を大事にするエンデュランスという競技の理念に感動、興奮しました。主人公のまりもが9歳の時、父に連れられて競馬場に行き、馬の走る姿に鳥肌がたった・・私も競馬場に行ったことがあり馬が疾走する地響き、迫力に圧倒され鳥肌がたち、馬が大好きになったので感情移入甚だしかったです。大好きな父の死、イジメから不登校になっても、まりもの周りには優しい大人たちが居てエンデュランスに挑戦するまでになりました。まりもも好きですが漆原に興味津々。宝島社のHさんがモデルか?そちらも読みたいです。

2016/08/15

佐島楓

馬という美しい動物でつながる人間たち。皆それぞれに過去、そして傷を抱えている。不器用な大人たちは、まりもという不登校の少女を介し、大きく変わっていく・・・。久々に泣いてしまいました。村山さんのこういう路線、好きだなぁ。やはり乗馬の体験をしていらっしゃるからこそ書ける風景や空気感があり、馬と人との関係がとてもきれいでした。おすすめです。

2015/10/16

チャーリブ

幼いころ母親と生き別れ、小学5年生の時に父親とも死に別れて不登校となった少女まりもがエンデュランスという馬術競技を通して困難を乗り越え自他の存在価値に気づいていくという成長物語。まりもの成長とともに彼女を取り巻く人々も各自の問題を解く手がかりを得ていくというベタな展開ではあるが、北海道の牧草地という舞台設定や馬に関する細かい描写によってリアリティを感じる作品となっている。エンデュランスという競技は寡聞にして知らなかったが、昔一度だけ参加したトレールランの体験と重なる部分もあって興味深く読めた。○

2022/04/24

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