佐渡の三人 (講談社文庫 な 77-3)
佐渡の三人 (講談社文庫 な 77-3) / 感想・レビュー
相田うえお
★★☆☆☆17096 骨壷をUNIQLOの袋に入れて佐渡まで納骨に行く?戒名,大往生テーマの話など。当方も佐渡行きましたよー。金山が有名で海の幸も豊富。そうそう、それで思い出しました。宿の夕食で、お椀の中に沢山の白魚が泳いでたんですよ。まさか観賞用の魚がお椀に入ってるわけはないんで何となく察しはついたんですが。。「えーと、ご主人。これは?」「食べる直前に酢を入れて下さい。動かなくなりますから」言われた通り、お椀の中に酢を入れたら魚がしーんと。。踊り食いかと思ったら、直前で秒殺かぁ。カルチャーショック。。
2017/09/24
シナモン
骨壷をユニクロの袋に…ちょっとズレた家族の振る舞いについていけない部分が多かったかな。佐渡の描き方もあんまり好きじゃなかったです。
2022/09/04
やも
佐渡に納骨×3に行く話。おじいちゃんスリーナイン。変なヤツらばっか😂なんて思ったけど、変って何よ?驕ってんじゃねーぞ、自分。全然変じゃないじゃん。排除も説教もない、弔いの気持ちと受容のある優しい人たちじゃん。むしろ私も貴方も皆が変でいいじゃん。枠なんてとっぱらっちまえ!納骨だってなんだって、形式より気持ちだよね。なんて思わせておいて、大人ぶって形式ぶりたい大人たちが面白い。大人なのに。好きなシーンは煙草を棺桶に入れるとき、「ケチケチすんな!全部入れてやれ!」ってツッコミが入るとこ🥲✨★3
2022/07/20
ふう
軽めの文体ですが、読み進めるうちに味わいや奥深さが出てきて、心地良い作品でした。大往生で人が逝くと、お葬式も納骨も涙より生き抜いた爽やかさの方が勝るのかもしれません。わたし自身は、事故や病気での別ればかりでただただ悲しいだけでしたが。そういう死は別にして、ひきこもりや介護、家族の関係などは、思いつめたり深刻になったりするよりも、「そういうのもありかも」とおっとり受け入れてもいいのかもしれません。世間の常識に合わせるのではなく、家族が生きやすいように生きるー、なるほどです。ただ、( )の多い文体は読みづらい
2016/02/25
hit4papa
死にまつわるお話4作品を収めた連作短編集です。亡くなった親族の納骨のために佐渡へ向かう、ある家族の”ゆるゆる”とした日々が描かれています。この”ゆるゆる”感は、著者ならでは。さしてドラマチックな出来事は起こりませんが、それが良いのです。主人公の物書き女子、筋金入りの引きこもりの弟、絡みが絶妙の父親、と登場人物たちで読ませてくれます。主人公は、「人が死ぬということ」の意味を見出します。本作品は、普通の人々の生きていたことの証とは何なのか?を考えさせてくれます。ラストの”ゆるゆる”感は、ちょっと寂しげ・・・
2020/09/30
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