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子どもの王様 (講談社文庫 し 68-6)

子どもの王様 (講談社文庫 し 68-6)

子どもの王様 (講談社文庫 し 68-6)

作家
殊能将之
出版社
講談社
発売日
2016-01-15
ISBN
9784062932301
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子どもの王様 (講談社文庫 し 68-6) / 感想・レビュー

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nobby

♬︎大人の階段昇る♬︎と口ずさみ微笑ましく読んでて迎える後味悪い結末に驚愕!ラストまでは結構、ヒーローに憧れる少年の勇気に気持ち高ぶってたから、急に大人の世界の現実が押し寄せて余計に困惑…“大人にも子どもにも楽しめる本格ミステリ”という無理難題による今作は、様々な仕掛けを売りにしてきた著者としては意外なまでに素直で読みやすい。それでいてニヤリと出来るトリックもきちんと描くのはサスガ♪序盤から語られる「子どもの王様」のつくり話や特撮番組「神聖騎士パルジファル」なんて要素が中盤からワクワク絡むのがたまらない。

2019/09/07

gonta19

2016/1/21 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2021/8/20〜8/21 殊能将之さんの最後の文庫化作品で、講談社のでんせつの編集者宇山さんが企画したミステリーランドの第一弾として発表されたジュブナイル。子供向けということもあって、それなりの内容ではあるが、若くして亡くなってしまった殊能さんの最後の作品ということで、感慨深い。

2021/08/21

セウテス

体が弱く引きこもりがちのトモヤと、将来テレビのヒーローに本気でなれると信じているショウタは友達だ。ある日トモヤが話す子どもの王様という悪い奴が、実際に団地に現れた。ショウタはトモヤの為に、ヒーローの如く彼を護らなくてはと決意する。狭い団地という範囲の出来事だが、それだけにミステリアスに感じられる。しかし大人である私からすれば、物語の謎も展開も予測しやすい。作者は敢えて、こうした設定にしている様だ。子どもの時には解らないけれど、大人になれば謎が解けるという時間差ミステリ、作者の視点や考察に驚くばかりである。

2019/05/25

りゅう☆

子どもを捕まえて召使いにして、いうことを聞かないと殴る蹴るのお仕置きをする子どもの王様がいると言うトモヤ。ショウタの住む団地には東西魔女がいるという。ある日、西の魔女が子どもの王様に殴られた。東の魔女はどこか遠くに行った。パルジファルがきっとやっつけてくれる!でも子どもの王様からトモヤを守るためにショウタが戦いに挑む。そしてまさかの子どもの王様の正体に驚いたショウタ。ん?なんで驚くの?と思ったけど、ここは子どもの世界。大人の醜い世界で怖い経験をしたり、切ない思いもしたけど、まだまだ童心を持っててほしい。

2020/04/05

三代目けんこと

「子どもの王様」の正体…。それが最初から想像できた自分は大人であることを、子ども時分に見ていた世界は、いまと違うことを、再認識した。

2020/09/14

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