戸隠伝説殺人事件 (講談社文庫 う 5-49)
戸隠伝説殺人事件 (講談社文庫 う 5-49) / 感想・レビュー
セウテス
信濃のコロンボシリーズ第2弾。作者デビュー作品「死者の木霊」では巡査部長だった竹村も、既に警部に昇進している。長野の戸隠に伝わる「鬼女紅葉伝説」に準えた様に殺人事件が起こる。浅見光彦シリーズを読んできたが、地方の素晴らしい情景を登場人物の心情に合わせた様な描き方は、作者の得意とする所だろう。行ってみたくもなる上に、物語の背景に感情を惹き付けられるだろう。光彦の水戸黄門の印籠代わりの兄と違い、警察組織内の方針との対立など、設定の違いも楽しめる。何とも悲しい、やりきれない物語であるが、竹村の人柄にほっとする。
2019/07/24
十六夜(いざよい)
途中でアレ?っと思ったら、テレビドラマで見た事のある内容でした。信濃のコロンボも内田康夫さんのシリーズだったんですね。犯人もラストもなんだかやりきれない気持ちにさせられる作品でした。。
2018/12/04
MOMONATSU
読み始めて気付いた、これは信濃のコロンボシリーズの作品らしい。竹村警部は、優秀だけでなく人情味のある熱血漢。自分にとっては浅見光彦より好きなキャラクターかも知れない。蕎麦のイメージくらいしかない戸隠という土地に鬼女紅葉の伝説があったなんて知らなかった。自分の知識不足を痛感する。本作は、分りやすい復讐劇であるが、先の大戦や伝説を巧く絡めることにより興味深いストーリーに仕立て上げている。相変わらず謎解き部分は難しくないが、内田作品の「らしさ」だけにそこは全然気にならない。とても楽しく読ませていただいた。
2021/03/21
明香
竹村警部、私より年下だったか…。
2017/01/27
ますみ
この作品は竹村警部シリーズ。さえない風貌ながら、事実を積み重ねて丁寧に捜査し、推理をすすめていくスタイルは健在。今回は鬼女紅葉の哀しい伝説をなぞらえながら事件が発生していきます。最後まで、哀しいお話だったなー。
2016/06/05
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