水鏡推理 (講談社文庫 ま 73-5)
水鏡推理 (講談社文庫 ま 73-5) / 感想・レビュー
ナイスネイチャ
補助金めあての研究結果捏造を暴く文科省の女性職員が主人公。欠点が多く敵を作りやすい天才肌キャラはドラマ化やシリーズ化し易い設定なのか?時事ネタも盛り込んで面白かったです。
2016/02/01
Yunemo
何だか蘊蓄の集大成、オンパレードとのまず第一の想い。内容は軽すぎて、でも妙な納得感。公務員の一般職ですか、それも文科省、なかなか設定し難い主人公に仕立て上げたものです。表題「水鏡推理」、鏡は曇るが水鏡は曇らない、水がありのままに物の姿を映すように、対象をよく観察しその真情を見抜き、人の模範となること。この路線で展開される不正に対する正義の貫き、心情的にはガンバレ、でもちょっと、との感覚も。著者の向き合う路線、「人の死なない」方向性が遺憾なく発揮され、それがプラスにもマイナスにも、ただマイナス面へとの想い。
2015/11/22
absinthe
期待したほどではなかったな。しょぼい手品とその種明かしの連続になってしまった。登場人物の紹介もしなきゃならないが、少し密度が薄い。こういった小ネタ雑学は「万能鑑定…」ではきらりと光っていたが、本来、時間も労力もかかる研究がテーマだと馴染まない。でも評判はいいし、2巻目以降はもっと対象の研究にスポットが当たるらしい。もう少し読んでみよう。
2016/07/21
Aya Murakami
乃木坂文庫、平成ベストミステリーズ対象本。 探偵ガリレオみたいに科学的知識と推理力を使って手品みたいな詐欺を解き明かす話でした。面白かったのでこのシリーズは続けようと思います。 そういえば公務員試験に推理問題あったなぁ。暗号問題とか推論問題とかパズルゲーム感覚で楽しかった記憶がよみがえります。
2019/07/18
🐾Yoko Omoto🐾
官僚からは「一般職ふぜい」と蔑まれる立場ながらも、持ち前の正義感と観察眼、旺盛な好奇心をフルに発揮して不正やペテンを成敗する水鏡瑞希の勧善懲悪ストーリー。松岡作品の各シリーズに通底するお馴染みのエンタメ的展開ではあるが、バッサバッサと悪人たちをやり込めていく過程はやはり読んでいて実に痛快で気持ちがいい。開発が進められている様々な研究をネタに、捏造や詐欺紛いの手法で巨額の助成金をせしめようと跳梁跋扈する輩ども。もしや現実にも…と考えると、新発見や新開発のニュースを真っ直ぐに見れなくなってしまいそうだ。
2016/02/18
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