たからもの 深川澪通り木戸番小屋 (講談社文庫 き 26-14)
たからもの 深川澪通り木戸番小屋 (講談社文庫 き 26-14) / 感想・レビュー
ふう
文庫化を待って2年。その間にわたしは心も体もすっかり老いてしまいました。年をとると穏やかに暮らしていけると思っていたのですが、どうしてこんなことがというようなつらく悲しいこともたくさんありました。お捨さんのような人に救われたこともあり、自分も誰かのお捨さんになれたらと思ったりもしました。第四話のお吟の言葉『こういう話がしたいと、数十年も待っていたような気がした』その1行に涙がこみ上げてきました。人の心の重荷を解くのは、傷ついた気持ちを受け入れてそっと寄り添ってくれる温かさ、差しのべてくれる手の温かさですね
2015/10/23
tengen
木戸番小屋を預かるお捨と笑兵衛夫婦が人々の荒んだ心を救う。第6弾で最終巻。☆十三で江戸に出てくるも世間の冷たさに揉まれ続けてきた☆手習い師匠弥生だが、大工の娘という生い立ちにもがく☆夫婦別れしたおすが、苦労して手に入れたお店だけは名残惜しい☆お吟は自身が嫌な女になっていくのに苦悩する☆働くおのぶと居候和吉の役割☆有名店に嫁いだはずなのに貧乏くじを引いたと嘆くおもん☆おたえと両親とのすれ違い☆新七を信じ切れない自分に苦しむお捨☆彡如月の夢/かげろう/たからもの/照り霞む/七分三分/福の神/まぶしい風/暗鬼
2021/02/28
サンディK32
遂に読んでしまった。正しく“たからもの" 木戸番小屋、六巻。 あの夫婦に会いたくなったら、いつでも、どこからでも頁を開けばいい。必ず笑顔で迎えてくれるはず。物語り全てが胸の奥底を揺らして、何故か涙が溢れてくる。 北原様、有り難うございました。 これからも、何度でもお願いします。
2016/07/17
まさちゃん
お捨てさんと笑兵衛さんのほっこりとした人との接し方は心が休まります。深川澪通り木戸番小屋はいつ読んでも癒される物語ばかりです。作者が少し前に亡くなられてもう、続きがないのが残念です。
2016/03/19
zuccalove
シリーズ最終巻、終わってしまった。最後まで木戸番夫婦の素性は、周囲に伝わることはなかった。落ち着いてゆっくり読めるシリーズでした。
2015/12/05
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