ガール・オン・ザ・トレイン(下) (講談社文庫 ほ 42-2)
ガール・オン・ザ・トレイン(下) (講談社文庫 ほ 42-2) / 感想・レビュー
ミカママ
【原書】プロットとしては目新しいところはないのに、女性3人の一人称が斬新であった。他人の夫を寝取っていたアンが「正直、罪悪感はゼロ。逆に妻を犠牲にしてでも私を欲しいと思ってくれるトムに萌えたわ!」(意訳)というぶっとび発言が、衝撃(?)のラストにつながっていく!それにしても、電車が目の前を通る新興住宅、あたしだったら絶対イヤだわ。
2016/11/17
ケイ
せっかくの出だしのシーンを、もっと発展させて盛り込んでほしかったな。目撃して語る人の、その語る内容の信憑性はとてもあやしいのに、急にしっかりしちゃってさぁ。他の女に取られまいとすると、つまらない男を手放せなくなり、執着が生まれるのだな。アンの行動の愚かさが最もそれを表しているように思った
2023/04/17
つねじろう
3人の女と3人の男。それぞれにある秘密や思い込みや裏切り。誰もが胡散臭い。その狭い範囲での交差と交錯。その中を取り憑かれたように右往左往して引っかき回すレイチェル。周囲のイライラする気持ちや怒りメチャメチャ良く分かるわ。なんで思い込みひとつでそこまでするの?って感じ。そのおせっかいな行動がいつの間にか犯人を追い詰める。何処か女達を下に見てたと言うかレイチェルなんか全く問題視してなかった犯人の驚きと焦り。それぞれの心理描写は秀逸。怖い怖いお話しでかつ一級の心理サスペンスでありました。なつさん面白かったよ。
2015/11/21
ぷう蔵
ふむふむ、登場する女性3人の日記的なものを時系列前後させて繋ぎ合わせ、最後に事件当日を記す。最近よく見るパターンといえばそれまでではあるが、それなりに面白かった。結末はちょっとヨメてしまったかぁって感じだが…。それにしてもウソというやつは敵か味方か?嘘も方便?全てを打ち明けるのが家族、夫婦なのか?個人的には夫婦間にもプライバシーは存在するだろうし、知らなくて良いことも存在するだろう。ウソによって相手が救われることも確かだ。まあ、この登場人物は全員ちょっと嘘つきで怪しいですがね…。アル中はもっと厄介!
2017/03/11
おかむら
通勤電車の車窓から覗き見るヨソのお宅。苦手な海外ミステリー上下本ですが、わりかし薄めなのとロンドンの通勤事情が東京と似通ってるためかスラスラっと一気に読めます。主人公のひとりレイチェルのアル中っぷりがほんとにダメダメなとこが楽しい。そこでまた飲んじゃうかジントニック! 連ドラに出来そう。と思ったらドリームワークスで映画化決定。アラ楽しみ。
2016/03/16
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