砂漠の悪魔 (講談社文庫 こ 84-2)
砂漠の悪魔 (講談社文庫 こ 84-2) / 感想・レビュー
あさひ@WAKABA NO MIDORI TO...
近藤作品2作目も面白かった。ちょっと浮わついた大学生を絡めた事件をきっかけに、物語は一気に中国・北京、そして大陸の西の果て、ウイグルにたどり着く。広大な大陸を巡る冒険ミステリーだと思って最後のおちは?と考えていたところでいきなり訪れた衝撃のラスト。タイトルの意味は…。最後に知らされた想像を越えた事実に震撼した。
2022/04/29
ちょろこ
震える一冊。読み友さん達の後に続いて興味津々で出発した砂漠の旅はとんでもない地獄への旅だった。主人公の愚かな行為がもたらした友達の死。そこから震えは始まり、ヤクザの餌食になり、請け負わされたヤバい仕事、どんどんアリ地獄にはまっていくかのようで震えは止まらない。でもそれが地獄へのほんの入り口でしかなかったとは。真の地獄の震えが待ち受けていたとは。新疆ウイグル自治区、広大な砂漠、守りたいもの…目の前に切実な光景が拡がる。恐怖はもちろん言葉にならない思いが絡み合う…これは誰もが震えること間違いなし。
2022/02/20
takaC
なるほど。砂漠の悪魔ね。中国から文句言われたりしないのかと心配してしまう。
2018/03/20
タイ子
帯の「200P目で唖然。300P目で呆然」読む目的があると思えば楽しめる。なんて思っていたらそんな目的なんぞいらん、どんどん面白くなる。大学生の広太は自分のエゴで友人を自殺させてしまう。それがきっかけでヤクザからアブナイ仕事を請け負わされ中国に行くことに。そこで出会った留学生の雅之という男。2度目の中国で広太は逃亡することに。中国大陸の広大さに驚嘆、そこで見る新彊ウイグル地区問題。彼らの身に危機が迫る中、広太の中の何かが変わっていく。最大の危機は砂漠にあった。最も恐るべし、人類の驚異。あー、ビックリした!
2022/02/18
りゅう☆
自分のせいで親友が自殺した。罪の意識に苛まれてる広太にヤクザが弱みをついて脅迫。北京である物の受け渡しを命じてきた。そこで留学生雅之と出会い、北京を案内してもらい、美味しい料理を味わうも、きっと一生骨の髄までしゃぶられる、逃げられない、そんな暗澹とする絶望がやりきれない。そして2度目の北京。雅之にすべてを話し、一緒に逃げることを決めた広太。北京から始まり、蘭州、酒泉、ウルムチからカシュガル、そしてトルファン。中国の壮大なスケールに圧巻。ウイグル人のユウとシィにも助けられ異国での生活。だが本当にこのままで→
2020/09/26
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