メサイア 警備局特別公安五係 (講談社文庫 た 121-4)
メサイア 警備局特別公安五係 (講談社文庫 た 121-4) / 感想・レビュー
ケロリーヌ@ベルばら同盟
世界的軍縮の合意がなされてから10年。首都新東京市では「世界の改心」の前途を占うサミットが行われようとしていた。武力衝突に代わり諜報戦が主流となった国際闘争において、インテリジェンス分野で遅れをとる日本政府は、極秘理にスパイ活動、暗殺任務を請負う「公安五係」を組織した。構成員は「サクラ」と呼ばれる、国籍を持たぬ生ける死者たち。過去を消され、日の当たらぬ作戦に従事し、人知れず散る。そんな彼等を唯一救えるのがメサイアである。薄っぺらい平和の下貧困と暴力に虐げられる子どもたちの描写が胸に刺さる。迫力のある作品。
2023/02/23
佐島楓
文章に引っかかるところが多く、集中して読めなかったのが残念。
2016/07/22
はるき
著者が多分女性読者に向けて書いた一級のスパイ小説。無骨であり戦略もあるが、何よりも大事なのは少年たちの葛藤と絆。男臭いハードボイルドよりこちらのほうが正直好みです。大変面白かった。
2016/05/31
冬見
なかなか面白かった。映像映えしそうだなあという印象。アニメーションと相性良さそう。政治色・思想色を出されるのが苦手なわけではないけれど、設定が現実社会に近すぎるせいか所々で引っかかってしまう。個人的にはもっとフィクションに寄せたほうが好み。駆け足な展開だとは思わないけれど、シリーズ数巻でやってほしい内容を一冊でやりきった感はある。シリーズ化して、じっくりねっとり書いてほしい。何だろう。面白いし好きな類ではあるし楽しんで読んだけれど、だからこそ余計に細部が惜しいように感じる。表紙と帯がかっこいい。
2016/11/09
けえこ
近未来スパイ小説。 擬装の連続。高殿作品としてはやや異色かも。 「どうか、二度目の生が君たちにとって、ここちよいものでありますように」
2021/05/09
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