傷 (講談社文庫 と 55-4)
傷 (講談社文庫 と 55-4) / 感想・レビュー
KAZOO
堂場さんの警察、スポーツ、新聞関連の分野が一緒にコラボしたような作品です。ひとつの試作という状況なのでしょうか?プロ野球で2年連続の首位打者が医療ミスにより医者を告訴します。その医者が行方不明となり、警察や新聞記者が動き出します。警察は若手の刑事、新聞記者は社会部の煙草好き女性記者(若干スポーツ担当記者に偏見があります)が途中から協力して解決します。その裏には、ということで堂場さん作品にしてはかなり凝った感じの小説でした。
2023/01/27
のり
一流プロ野球選手が膝の怪我で第一人者の医師の元で手術を受けたが…医師は失踪、更に手術ミスをしたと選手が会見を開く。警察も捜査に乗り出し、新米刑事の「青井」は懸命に動くが経験不足。新聞記者の「理恵」も別の角度から取材に…この二人が接点をもった時に真相に近づくが…それぞれ心に闇を抱え爆発した悲劇。選手には同情もあるが、不遜過ぎたのが引き金か…
2019/07/01
kei302
医者がそんなことをするわけない、真相を知りたくて一気読み。 石地が嫌なヤツで、周囲の人に同情してしまった。 身体の傷は治せても、心に傷を負った人たちの立ち直りは難しそうだ。
2022/05/17
背古巣
スポーツものと思って読み始めましたが、これは警察ものですね。スポーツものを読み終えたら、警察ものへ行こうと思っていたので、もう少し後の方が良かったかな。青井と理恵の視点で交互に事件を調べていく過程が面白いですね。
2018/01/24
あむぴの
■■講談社ミステリーフェア 夏ミス2016■■ 5冊目。野球選手がケガをして、その手術をした医者が失踪する。警察モノ+記者+野球、スポーツモノといった感じ。警察と記者が両方いたからこそ、真実に近づいたのかもしれないが、警察と記者のどちらかにして、その人間関係を楽しみたかったな。最後まで読んで、この野球選手の心と体の傷は、癒されるのだろうかと考えた。初出:「小説現代」 2016年1月。
2016/08/29
感想・レビューをもっと見る