星籠の海(上) (講談社文庫 し 26-31)
星籠の海(上) (講談社文庫 し 26-31) / 感想・レビュー
徒花
くそおもいろい。やはり、御手洗さんと石岡くんが若くてエネルギッシュな感じ。それにどことなく文章全体も砕けた感じが強く、けっこう笑える。そのうえ、近年はユーゴスラビアとかロシアのロマノフ朝とか、自分が苦手な世界史系の話だったのが、今回は瀬戸内海を舞台にしたがっつり日本史ミステリー。いまのところ、これといってトリックのよくわからない事件が起きていないのが残念だが、謎のワード「星籠」の正体はなかなか気になるところ。はやく下巻を読む。
2016/03/20
Tetchy
本書はシリーズの中でも比較的万人受けするミステリだろう。が、死体が流れ着く島からやがて地方都市で繰り広げられる新興宗教の陰謀へと繋がり、そこに一介のベビーシッターの過失が奇妙に絡まって、更には村上水軍に纏わる『星籠』という兵器の謎と歴史ミステリの要素もありと単純な犯人と殺人方法を探るだけのミステリに留まっていないのが御大島田の凄さだ。ただかつての古代エジプトやタイタニック号沈没などのエピソードに大部の筆を費やし、一大伽藍を築くような荘厳たるミステリを経験してきた一ファンとしては物足りなさを覚えるのも確か。
2016/09/07
mocha
登場人物それぞれのドラマが、それだけで一本の作品になるくらい濃密。大絵巻の部分部分をクローズアップして見ているようだ。御手洗さんの驚異の観察眼が冴えわたり、変人ぶりはやや控えめかな。たくさんの謎がどう繋がり、どんな結末に向かうのか、下巻が楽しみ。
2016/06/02
nuit@積読消化中
映画化と聞いて久々に島田荘司の長編を読む。あれれ、しばらく読んでない間にだいぶ御手洗潔の毒が抜けた感じがする。。。が、つかみは素晴らしく、瀬戸内海の興居島に謎の死体が浮かぶというところから事件は始まり、新興宗教やら、なんとも壮大に歴史も絡んでくるというてんこ盛りっぷり!こんだけお話が広がってくけど、これを御手洗がどのように収束していくのか下巻に期待です!
2016/05/01
りょうこ
もう御手洗さんのシリーズは順番通りに読むのは諦めました(笑)読みたいのから読む!後はゆっくり時間かけて制覇するという事でww上巻なのでまだまだ謎は色々残ってるので感想は下巻にて!さてと!下巻に突入ー!
2016/06/07
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