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ノボさん(上) 小説 正岡子規と夏目漱石 (講談社文庫 い 63-26)

ノボさん(上) 小説 正岡子規と夏目漱石 (講談社文庫 い 63-26)

ノボさん(上) 小説 正岡子規と夏目漱石 (講談社文庫 い 63-26)

作家
伊集院静
出版社
講談社
発売日
2016-01-15
ISBN
9784062933131
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ノボさん(上) 小説 正岡子規と夏目漱石 (講談社文庫 い 63-26) / 感想・レビュー

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ケイ

正岡子規のことは、漱石との書簡や「坂の上の雲」から知り、彼の俳句よりも子規という人そのものにひかれた。彼が下宿していた桜餅屋さんや子規の家をちょうど一年前に訪ねたことがあるので、ここに出てくる舞台がよく想像できた。子規の東京での生活はほとんど病気とのたたかいであったろうが、湿っぽくせず、豪快さや人好きのする性格をいきいきと描いている。漱石との友情があたたかい。野球を愛した子規にぴったりの表紙の青空ではないかと思う。

2016/04/24

KAZOO

久しぶりに伊集院さんの小説を読んだのですが内容が殆どわかっているためにかなり読みやすく感じました。「坂の上の雲」とダブるのですが秋山真之が出てこないで、夏目金之助や将来の俳句仲間となる河東の若かりし頃が描かれています。野球をやり始めた頃などです。この小説は正岡子規とその家族や夏目や俳句仲間が中心です。

2016/05/19

佐々陽太朗(K.Tsubota)

かつて司馬遼太郎の『坂の上の雲』を読んだ時、秋山好古、秋山真之ほどには子規に魅力を感じなかった。しかし、本書を読んで印象が一変した。本書に登場する子規は実に魅力的なのだ。俳人、文学者というよりは、ベースボールを愛する書生であり、多くの才人に慕われ友だちのよしみを結んだインフルエンサーとしての魅力に溢れている。その意味で伊集院氏が本書を『ノボさん』と題したのは正解だろう。偉そうな言い方になるが、本書の伊集院氏の文章は小説として決して良くはない。しかし、子規を『ノボさん』として魅力的に描くことに成功している。

2018/03/01

nico🐬波待ち中

ノボさん、こと正岡子規の太くて濃い青春を描いた物語。周りの人達を魅了し、情熱的で真っ直ぐな性格のノボさんは、べーすぼーるに文芸にと寝る間も惜しんで日々疾走する。そして一見正反対のようでとても気が合う生涯の友・夏目漱石との出逢い!互いに影響し合う男同士の友情がとても爽快だ。血を吐くまで鳴いて自分を皆に知らしめる時鳥(ほととぎす)のように、あしもまだまだ鳴き続けるぞな!と豪快に笑い、子規(ほととぎす)と名乗るノボさん。何事にも前向きで懐の大きい「…ぞなもし」の伊予弁が素敵なノボさんの下巻は、悲しい予感…。

2017/02/07

navyblue

ノボさんこと正岡子規の人生を小説にするとこうなるのか。べーすぼーるが大好きで、文才があり、周りの人を惹きつける魅力のある青年としていきいきと描かれている。夏目漱石との出会いも印象的だ。お互いの良いところをみとめあい、刺激を受けながらどんどん友情が深まっていく様子がほほえましい。しかし、病魔の影が近づいてくる、、、。

2018/05/27

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