レジェンド歴史時代小説 戦雲の夢 (講談社文庫 し 1-56 レジェンド歴史時代小説)
レジェンド歴史時代小説 戦雲の夢 (講談社文庫 し 1-56 レジェンド歴史時代小説) / 感想・レビュー
Aya Murakami
講談社文庫歴史時代小説フェア 長曾我部…、亡くなった祖父が「大河ドラマにしたら爽快な出来になるだろう」と言っていたのですがラストはあっけなかったのですね…。
2020/04/20
AICHAN
再読。長宗我部盛親の物語。父・元親は土佐から興り四国全土を手中にしかけたが、中央で秀吉が台頭して土佐一国に封じ込められる。関ヶ原の少し前に元親は死に、家督を継いだ盛親は成り行きで西軍に属し、敗軍となり土佐一国取り潰しに遭う。盛親は京都に隠棲し密かに生計を立てていた。大坂の陣が始まると盛親は大坂城に招き入れられ、徳川軍と戦う。しかし盛親は刑死したとされる。その家臣たちの長曾我部侍たちが討幕に働いた一因は、盛親の怨念が幕末になって沸騰したことにあるだろう。前段が司馬さんらしくもなくしょうもない話で残念だった。
2024/03/06
金吾
主人公長曾我部盛親が素質に溢れているが、実践でその実力を発揮できなかった坊っちゃんというイメージを受けました。しかし部下や周りの人間に慕われるという貴種として上手く設定されていると感じました。
2023/01/03
Die-Go
戦国時代の雄・長宗我部元親の子、盛親の生涯。世に出たのが関ヶ原の戦いでの大敗であったことが、この男の運命を変えたか。鬱々とした戦後を過ごしつつ、冬の陣、夏の陣で燃え尽きた。★★★★☆
2024/11/15
ロマンチッカーnao
最高に面白い一冊。長曽我部盛親の生涯を描いた作品。四国を統一したお父さんさんの長曾我部元親は有名だけど、その後を継ぎ、関ヶ原で西軍に組みして、長宗我部家を滅ぼしてしまった息子の盛親は無名といっていい存在。冬の陣、夏の陣でも真田幸村ほど有名ではないし、でも、この小説はもっと読まれてほしい。侍の生涯を描いた作品としては最高だと思います。なぜ、冬の陣、夏の陣で負けるとわかっていて大阪方に味方するのか。生涯に一度だけ自分のすべてをかけてみたい。勝つ方に味方して保身や出世を目指す欲がない。真田も後藤も盛親も。
2020/09/26
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