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南部芸能事務所 (講談社文庫 は 107-2)

南部芸能事務所 (講談社文庫 は 107-2)

南部芸能事務所 (講談社文庫 は 107-2)

作家
畑野智美
出版社
講談社
発売日
2016-03-15
ISBN
9784062933346
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南部芸能事務所 (講談社文庫 は 107-2) / 感想・レビュー

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さてさて

芸の道を目指しても、その全員がスポットライトを浴びれるわけではありません。光の当たる場所にいる人がいれば、反対の場所に生きる人もいます。それはどんな世界でも同じことだと思います。この作品では、そんな芸の世界で『売れたい、どうしても売れている芸人になりたい』という彼らの生き様が巧みな連作短編の構成の中に描かれていました。お笑いの世界を描いているはずなのに、どこか物悲しい人の生き様を感じるこの作品。私達が普段見ることのできない一見華やかな世界の舞台裏を垣間見る中に、力強く生きる人の熱い想いを感じた作品でした。

2022/06/05

しんたろー

芸人達と周囲の人を描いた群像劇…漫才師を目指す事にした大学生、売れ始めた女芸人、落ち目の漫才師コンビ、90歳の大御所、追っかけの女子高生、伸び悩んでるトリオの一人、芸人の父を見て育った二世芸人…様々な視点で描かれた物語は、畑野さんの瑞々しい感性が文章になった感じ。努力だけでは売れない業界の希望と挫折を、笑いや切なさを交えて表現しているので楽しく読めた。性格設定も「いるよなぁ~」と思える面々なので親近感が湧くし、チョッとした会話に頷ける部分も多い。彼らの今後が気になるのでシリーズを読み進めたい(^^♪

2018/04/30

ゴンゾウ@新潮部

これまで読んでいた畑野智美さんの作品とは少し異なる印象でした。弱小芸能事務所に所属する芸人達の物語。売れてなんぼの厳しい世界。デビュー前の駆け出しから、大御所の大師匠まで様々な芸人達の内面を暗いトーンにならずに描いている。目が出ないことへの焦り、売れ始めたことへの戸惑い、 落ち目になったことへの悩み、色々な芸人の思いが描かれている。まだまだ始まったばかり、南部芸能事務所から目が離せない。

2017/10/21

さおり

長いこと積んでました。買った後に続編があると知り、おもしろくなかったら続編を買うかやめとくか悩まなあかんくて面倒、というしょーもない理由でなかなか読む気にならなかったんだけど、心配することなかったよ。おもしろかったもん。芸人を目指す大学生が主人公だけど、お話ごとに語り部が変わり、中にはファンの女子高生の視点もあって、これもなかなか良かった。お笑いに詳しい方ではないけどネタを見るのは好きなので、いろんな芸人さんと重ね合わせて読むのも楽しかった。ちなみに私が最近注目しているのはマスオチョップです。

2016/10/16

papako

ずっと気になっていて。想像していたのと少し違った。南部芸能事務所に所属する芸人達の連作短編。それぞれの視点で淡々と語られる。子供の頃は吉本新喜劇に笑点は見ていたけれど、最近お笑いも漫才もM-1グランプリも興味がないので、そっかぁ、そういう世界もあるんだ。って感想になってしまいました。これからシリーズ続くと印象変わるかなぁ。2013年頃らしいけど、今ならもう少しお笑いって流行っていないのかしら?そのうち続き読もう。今なら4割引で買えるんだけど。。。

2019/02/06

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