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物語ること、生きること (講談社文庫 う 59-10)

物語ること、生きること (講談社文庫 う 59-10)

物語ること、生きること (講談社文庫 う 59-10)

作家
上橋菜穂子
瀧晴巳
出版社
講談社
発売日
2016-03-15
ISBN
9784062933384
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物語ること、生きること (講談社文庫 う 59-10) / 感想・レビュー

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ミュポトワ@猫mode

上橋菜穂子先生のエッセイ2冊目。今の子供たちは幸せだと思う。なぜならこの本があるから。こんな一流の作家兼学者先生が自分の生い立ちを含めて、なぜこう選択してきたかを詳しく解説してくれている最高の本があるから。俺が子供の時はなかったよ、こんな本。この本を読んだら俺の人生の選択も…まぁ変わりはしないわな。俺は結局俺のままだと思うし、こう生きてきたのはもう一回やっても変わらないと思うが、少なくとも選択肢が増えてはいたな。そういう意味では最強の本だと思う。小さい子にこそ、読んでもらいたい。ちょっと難しいけどねw

2023/06/19

nyaoko

上橋菜穂子さんへファンが聞きたかった事、丸ごと全部インタビュー。子供達にも分かりやすいように綴られていて、読みやすかったです。 異世界ファンタジーを書かせたらこの方が一番と言ってもいいくらい、上橋菜穂子さんの描く物語は本当に壮大で浪漫溢れている。これだけの世界観を生み出す源がどこから湧いてくるのかとても気になっていました。それが家族の影響であり、元来好奇心旺盛な性格からでもあり、異国の民族を学んで来られた長年の研究成果でもあり。「上橋菜穂子」を作ったものは上橋菜穂子が紡いで来た歴史そのものなのですね。

2016/11/28

ちゃちゃ

「夢見る夢子さん」が作家として開花するまでに辿った道を、インタビュー形式でまとめた作品。上橋さんは『守り人』シリーズ等の作者だが、文化人類学者としても活躍されている。印象に残ったのは「境界線の上に立つ人」。自然と文明、対立する国々、様々な境界線が存在する中で、どちらかに身を置いてもう一方を否定する傲慢さを捨てる。境界線上に立ち両側が見える孤独に耐え、一人の人間として他者に向き合うことで、境界線を越えて交わっていこうとする柔軟な姿勢の必要を説く。作者の豊かで深い創作観が私たちに重要な示唆を与えてくれる好著。

2017/03/23

佐島楓

何かを成し遂げる人は、強く思いを胸に抱き続け、追い続け、努力をしてきた人。最近の自分が見失っていたものをまざまざと見せつけられたようで、落涙しそうになった。

2016/06/14

くぅ

実は『獣の奏者』が未読で…そちらを読んでから読めばよかった…とちょっと後悔。でも、読んでよかった。上橋先生の歴史を教えてもらいとても一言では纏められないけれど、弱さの中の強さとか芯とかしなやかさとかそういうことを要所要所で感じ、また同時に温かい気持ちになって。全部読んだ後、最後の「みなさんのお陰で、私はいま、ここにいます。」という言葉にはウルッときてしまい、こういう気持ちを忘れないように額に入れて飾っておきたいものだなぁなんて思った。特に「おばあちゃんがくれたもの」にはとっても素敵なことが書いてある。

2016/04/01

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