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探偵の鑑定1 (講談社文庫 ま 73-7)

探偵の鑑定1 (講談社文庫 ま 73-7)

探偵の鑑定1 (講談社文庫 ま 73-7)

作家
松岡圭祐
出版社
講談社
発売日
2016-03-15
ISBN
9784062933490
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探偵の鑑定1 (講談社文庫 ま 73-7) / 感想・レビュー

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Yunemo

本作品にあたり著者松岡氏は、どの段階でこのプロットを築いたんでしょう。二人のヒロインを一体化させての物語の流れに、ついつい惹きこまれてしまいます。それにしても、住む世界の違い、確かにありますね。自身と玲奈と莉子の日常ってそれぞれに違うし、さらに言ってしまえば、異常な日常生活を送る玲奈にすれば、我々の日常が不可思議なのかも。著者がその違いを端的に表現してくれてます。そもそもが人の死なないミステリーと暴力が主のミステリーと、どう融合していくの、との素朴な疑問に、心情の変化を記すことにより理解させてくれてます。

2016/03/20

🐾Yoko Omoto🐾

「探偵の探偵」「万能鑑定士Q」の2大シリーズ“すべて完結”と銘打たれた今作。まさにクライマックスに相応しく、物語は終始トップスピードのまま緊張感を孕んで展開される。対極の世界に身を置く玲奈と莉子が、事件をきっかけに辿り着く先はどこなのか。時は人を変え、時代を変え流れていく。変わらないものなどひとつもない渦の中で、己のこれからを全ての登場人物たちが模索している。巨悪を崩壊させるためには自らも悪に染まらなければならない“探偵”という因果な職業に対して、一体どんな解答が導き出されるのか完結編が待ち遠しい。

2016/03/28

hiro

『探偵の探偵』シリーズは全巻読んだが、『万能鑑定士Q』シリーズも全巻制覇してから、この『探偵の鑑定』を読もうと思ったが、凜田莉子+紗崎玲奈の活躍を早く読みたくて手に取った。Ⅰ巻というよりも上巻をよぶべきで、いいところ?でⅡ巻へ続く。やはり莉子と玲奈といっしょに登場すると、二人の才能の違いは明確になるが、恐れていた展開は『探偵の探偵』と同じ暴力的なものとなり莉子が心配だ。講談社文庫なのに、「週刊角川」編集部の小笠原が登場するため、角川の社内が登場するところがおもしろい。悠斗の活躍を期待してⅡ巻へ。

2016/08/31

utinopoti27

「北風と太陽」。活躍する2人のヒロインはまさにこれ。『紗崎玲奈』別名「探偵の探偵」・・冷徹な思考を駆使し、必要となれば非合法な手段も厭わない武闘派。『凜田莉子』別名「万能鑑定士」・・無双の鑑定眼を持ち、ふんわり理詰めで真相に迫る頭脳派。本作はそれぞれ人気シリーズの根幹をなす2人のコラボが実現した、松岡ファン感涙の作品といえるでしょう。バーキンが絡むある詐欺事件は、意外な展開を見せ始めます。巻き込まれた2人ほか探偵社の面々に襲い掛かる邪悪な魔の手。そしてついに莉子の身に・・。完結編Ⅱへ急げ!!

2018/09/10

Shinji

献本。読むにあたって「万能鑑定士Qの事件簿」を3冊ほど予習(面白かった!)。まあ確かに須磨と桐嶋の素性は濁されてたからね。「探偵の探偵」での玲奈は言葉より先に… って感じだったけど、莉子と出逢ってからの間のとり方には違和感がありました。須磨の言っていた「卒業」を思わせるものだとすると寂しさが募ります。後半で大事件が明らかになりますが、玲奈か莉子のどちらが、どちらの世界に足を踏み入れたんでしょうか... 明らかになるであろう次巻が楽しみです!

2016/07/14

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