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寂しい丘で狩りをする (講談社文庫 つ 27-4)

寂しい丘で狩りをする (講談社文庫 つ 27-4)

寂しい丘で狩りをする (講談社文庫 つ 27-4)

作家
辻原登
出版社
講談社
発売日
2016-06-15
ISBN
9784062934213
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寂しい丘で狩りをする (講談社文庫 つ 27-4) / 感想・レビュー

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yomineko

2人の陰湿なストーカー男のリアリティが凄かった。実際にはもっと酷いんだろうが怖かった。時々登場する映画の話が結構面白かった。古いフィルムはほぼ滅失しているらしい。探偵業って大変な上に危険が伴う。そんな女性探偵の桑村みどりの協力によりストーカーを徐々に追い詰めて行く野添敦子だた。。。人間味あふれる登場人物が描かれている。でも最後はあっけなくて割と残念感があったものの面白かった。初読み作家さんですが様々な賞を受賞されている事を知ったので他の作品も読みたい📙

2023/06/26

JACK

☆ 野添敦子は7年前に自分をレイプした押本の出所に怯えていた。彼は出所し次第、逆恨みで復讐に来るに違いない。敦子は探偵の桑村みどりに押本の尾行を依頼する。実は依頼されたみどりも、以前交際していた久我からの暴力に苦しめられていた。みどりは自分と同じ様な境遇の敦子に共感し、彼女を助けようとするのだった。やがて敦子が想像していた通り、出所した押本は彼女の居場所を探し始める。2人のストーカーの狂気と2人の被害者の恐怖。筆者の豊富な知識と緻密な描写に引き込まれる重厚なサスペンス。

2018/01/30

春はあけぼの

少女を殺害して10年の服役後も他にも事件を起こし更に野添敦子をレイプして服役した押本は、告訴した敦子を逆恨みして殺害しようと執拗に探す。他方、探偵の桑村は、自身も久我からDVを受け苦しんでいた。 ストーカーされる二人が如何に逃げ切るか、悲惨な結末になりませんようにとハラハラしながら攻防を読んだ。   読んでいて、探偵行動のあまりにも詳細な説明や地域の事は、つい斜め読み。そして、出て来る映画が古いので、時代設定はいつ?と悩んだり冗漫に感じたのが残念。

2024/08/22

Ayako H

図書館から。途中、怖くて読むのをやめようかと思いました。映画に関する話はよくわからないけど、それが襲った男と被害者との接点でもあるので省くわけにもいかないのでしょう。世の中には卑劣で自分のことしか考えない悪党がいるんですね。一生そういうのとは縁なく過ごしたいものです。ラストはうまくおさまってよかった。

2022/08/31

よし蔵

こんな卑劣な犯罪者に何期待しても無駄だけど、いったいどうすれば自分が罪を犯すことなく安心できる状態になれるのかをずっと考えていた。警察も法律も守ってはくれない。奴に手を出せば自分が罰せられる、やらなければやられてしまうのに。恐ろしかった。桶川ストーカー殺人事件を思い出す。みどりがどこまで想定していた結果なのか分からないが、安全にはなったのかもしれない。ただずっと安全なのかはわからない。心の平穏は戻らないのかもしれない。何か良い方法があればいいのに。

2017/12/18

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