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黎明に起つ (講談社文庫)

黎明に起つ (講談社文庫)

黎明に起つ (講談社文庫)

作家
伊東潤
出版社
講談社
発売日
2017-03-15
ISBN
9784062934244
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黎明に起つ (講談社文庫) / 感想・レビュー

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三代目 びあだいまおう

男の格好良さを表現するに『格好良い』という言葉以上のものを知らない。歴史上でその名を知れども生涯を知る人は少ない。北条早雲。私利私欲にまみれた室町幕府、常に苦しみ泣くのは『民』民の為の世を創るために黎明に起つ早雲。黎明は、夜明け、新時代を意味する!我が信念に従い夢を追いかけた男、格好良いと称する以上の言葉が欲しい!禁断の下剋上を成し戦国時代の口火を切った男。『ようやく民の世が黎明を迎えたのは、明治維新となってからである(本文)』その時代にパラダイムシフトを起こさせた類い稀なる“頼うだる”男の生涯記‼️🙇

2020/04/30

岡本

伊勢宗瑞(北条早雲)の一生を描いた今作。前半では京の魔物たちに翻弄され、後半では関東の混乱を制していく姿が面白い。桶狭間以前は知名度も低く、将軍家を巡る騒動や関東の騒乱など情勢が分かりにくかったが本作を通して理解が深まった気がする。解説にも勧められている様に著者の他作品も合わせて読んでみたくなりました。

2017/11/15

yoshida

北条早雲こと伊勢宗瑞の生涯を描く。武家の繁栄ではなく、民の繁栄する楽土を関東に拓くよう動く。読み物としては、面白いと言うより興味深い内容。武将の名前が似ているので混同しやすいのが難点。しかし、北条家の統治に造詣の深い伊東潤さんらしく、一定の納得感がある。また、伊勢宗瑞が待つことが出来た武将と言う内容にも頷ける。実際、乱世では、どっしり構えて待つことは難しい。しかし、時局を待ち成果を得る姿は流石と思う。関東に覇を唱えた北条家も、まずは伊豆の切り取りから。新時代の黎明に立つ伊勢宗瑞の生涯を堪能出来た作品です。

2020/05/13

とん大西

新時代の黎明に起つ-北条早雲です。姉(妹?)の嫁ぎ先駿河今川家の家督相続争い。身内の危機に颯爽とあらわれ智謀を尽くし内乱鎮火。駿河安寧の礎を築き、伊豆・相模へと威勢を拡大拡張。経世済民-全ては民の安らかないとなみの為。その半生に謎が多く、いまだにミステリアスなオーラを放つとこが魅力の一つとも。戦国の天才といえば信長ですが、ナチュラルボーン的なカリスマ。それよりも100年近く前、室町体制のしがらみや世界観を振り切り、覆し…下剋上をなした早雲。人間臭い英雄像が本作でたのしめます。(かなり早雲贔屓(^o^;))

2019/09/25

キャプテン

★★★★☆_「きゃぷ衛門とゆく時の旅フェア」【西暦1464年/室町末期→戦国時代編】民のための楽土を築かん──。公家でも武家でもない、「民」のための政治を目指した伊勢新九郎(北条早雲)殿の生き様。民のための楽土、現代的に言えば、民主政治のことである。室町幕府の失墜、そして応仁の乱により荒れ果てた国土に、湧き上がったまっすぐに輝く希望の光。その光が「下剋上」を生み、日本全土を巻き込む【戦国時代】が到来したでござる。時代を草わける【戦国大名】という存在が生まれる瞬間に立ち会えて、拙者はいたく感動したでござる。

2017/11/04

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