水鏡推理3 パレイドリア・フェイス (講談社文庫 ま 73-9)
水鏡推理3 パレイドリア・フェイス (講談社文庫 ま 73-9) / 感想・レビュー
ナイスネイチャ
人の顔に似た「人面塚」が地震がきっかけで出現。自然発生したとあって観光客が殺到する一大観光地に。それを人工的に作られたのではないかと究明していく文科省事務官水鏡。活躍の場面は少なめでしたが、面白く読めました。随所にクスッとさせられる場面も〇。「女性に一歩下がれと命令できるのはホームにいる駅員だけだ」と猪木アリ戦は笑えました。
2016/08/08
Yunemo
官僚世界が前作以上にリアルに描かれてます。嘘と捏造を継いだ時点で、税金を私的流用しまくる都知事と同レベル。よくぞ言ってくれました。その後の展開は報道通り。今回はスケールが大きい、常軌を逸した謎と思わせながら、終わってみればこんなもん、との想いにかられます。展開がちょっと大雑把過ぎて。他人への思いやりがベースだったのに、抜き差しならない状況に追い込まれて。何のために働く、過疎化の現実、様々な施設の建設問題、一つ一つを捉えれば根深いことばかり。女性に一歩下がれと命令できるのはホームにいる駅員だけ。蓋し名言。
2016/06/19
hiro
ヒロイン4人の登場に驚いた『探偵の鑑定Ⅱ』を読み、松岡戦略にまんまとはまって積読本となっていたこの本を読んだ。このシリーズは、3巻になってもダメダメで直ぐに切れて突っ走る水鏡のキャラが面白い。今回は‘人の死なないミステリ’のはずが、水鏡は危険な目に遭いながら、「人面塚」と「地磁気逆転」を謎を解決する。もちろん、初めから胡散臭い「人面塚」と「地磁気逆転」、誰が嘘をついているのか推理するのが面白い。「女性に一歩下がれと命令できるのは、ホームにいる駅員だけ」は名言。特等添乗員αシリーズにも手を伸ばしてみよう。
2016/09/25
にいにい
シリーズ第3弾。さらっと読めるのに、エンブレムや石器捏造、都知事問題も出てきて、実際の事件を思い浮かべるのも面白い。そんな軽めの社会派エンタメ。今回、官僚にも骨のある人が出てきて、今後は恋愛も絡むのか?。瑞希のお父さんの言葉が、いい~。「頑張っても報われない」悩みに対して、「頑張ってるなんて、思わないほうがいい、やりたいことをやっているだけ、報われることを求めず働くのが、いちばんいい生き方だろうな」って。こんな気持ちで仕事をしたい。今回も、楽しめた一冊。
2016/06/22
hisato
あちこち寄り道していて、ようやく読了です。万能鑑定士・特等添乗員シリーズと比較すると、組織のしがらみや人間関係の問題が前面に出ていて、捏造云々についてよりも、このシリーズはそういう不条理な部分に読み応えを感じてます。 それにしても、行動力と沸点の低さは凄まじいものがありますね、瑞希は。有休と給料を投げ売ってまで、調査で飛び回るってw 相変わらず、タスクフォースの面々はリセットされてしまってますが、廣瀬も今後は出てこないんでしょうか。最後の見送り、良い雰囲気でしたが。 また次巻を読むのがまた楽しみです。
2016/10/24
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