霊感検定 (講談社文庫 お 124-1)
霊感検定 (講談社文庫 お 124-1) / 感想・レビュー
dr2006
心の所在の確かさの様に霊障、降霊、成仏等は科学的に証明されてないが、自分が死生感を考える時、霊の存在を否定できない。司書の馬渡は霊感検定を考案し、人の霊感の強さを階層化している。その霊感の強さで人物キャラが書き分けられているのが斬新でわかり易い。とある深夜、藤本修司はバイトの帰り、終バスを待つ人の列の最後尾に並んでいたが、通りがかりの羽鳥空に「そのバスに乗っちゃだめ」と呼び止められる。列を成しているように見えた人々はいったい何者なのか?ホラーの描写が正統派で冷感も鋭い。続きが気になるのですぐ続編を読もう。
2020/09/17
はつばあば
この本はゆっくりと味わいながら読ませて頂いた。25年前、娘の同級生のお母さんが霊感のある人だったようで、辛さは並大抵ではないと。宗教家の方に出会って今は落ち着いたと言っておられた。どこでもここでも視えるらしくて・・、それに引き換え私は全く視えない人(^^;。いまでこそこういう本が出版されているが、昔は大変だったのだろうな。霊障でなく読書肩凝りだけでも辛いのに
2018/10/18
インド
霊を視ることができる高校生の、青春ストーリー。転校したばかりの少年は、霊感検定なる代物を受けさせられ、幽霊のなにかを調べるなにかに入会させられる(語彙力)。そこに集まる個性豊かな少年たちと、ミステリアスな少女と、様々な背景をもつ幽霊達とふれあい成長していくー。キャラそれぞれが例外なく魅力的。個人的にはバリア要因の筒井が好き。扱いがちょっと雑なところとか(笑)。幽霊とのデートはほんわかした。きっとうまれかわって、再開できるといいなー(ノ´∀`*)。さあ、次の物語はなにかなー?
2018/09/27
ベイマックス
面白かった。『癒し系青春ホラー』ってあったけど、霊感とか霊の話しだからといって、ホラーって感じじゃない。◎第4章は、せつない。◎筒井の存在がいいね。◎ラストのネタバレは……。◎2冊目が出てるみたいですが、文庫化はされてないのかな?
2020/03/13
キナコ
青春ホラーであるが、ほっこり系のホラーのため読みやすい。霊感のあるメンバーが霊に対応していく。人と異なる能力を持つ者同士が協力しあっていく。異なっていても否定せずにそっと受け入れてくれる優しさが心に染みる。青春というだけあって、高校生の淡い恋心も。 また最後のどんでん返しで泣けてくる。とても素敵な青春ホラー。
2023/07/01
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