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正妻 慶喜と美賀子(下) (講談社文庫 は 26-14)

正妻 慶喜と美賀子(下) (講談社文庫 は 26-14)

正妻 慶喜と美賀子(下) (講談社文庫 は 26-14)

作家
林真理子
出版社
講談社
発売日
2017-10-13
ISBN
9784062934626
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正妻 慶喜と美賀子(下) (講談社文庫 は 26-14) / 感想・レビュー

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どぶねずみ

参考文献の数の多さに驚いたが、それを感じさせない人情に重みを置いたタッチ、公家側から見た慶喜と徳川家の没落は今までに読んだことのない角度から描かれていた。この時代も政略結婚が多く、慶喜の妻・美賀子もその一人だった。将軍にはならぬと言っていた慶喜が結局将軍職を継ぐことになった経緯から、政権を朝廷にお返しする苦悩、その後「日本一の裏切り者」と言われた裏に起こった真実。キーワードしか知らなかったことの物語が見えた。それでもまだ西郷が手のひらを返したことなどわからないことも多い。『西郷どん』読んでみようかな。

2021/08/13

酔拳2

鳥羽伏見の戦いで、戦中に自分だけ江戸に帰った(逃げた)理由が本書の通りなら、あの選択は正解だったのかな。ただそれまでの慶喜の行動が自分大好きすぎるから、周りから勘違いもされるよね。美賀姫もお芳も慶喜に振り回され、恨むことも多かったと思うけど、人から悪く言われるのと、逆に守りたくなるという。自分で言うのはいいけど、他人に言われるのは嫌、てことは確かにあるね。将軍の頃は苦労したと思うけど、余生はかなり充実した生活で幸せだったようだ。美賀姫はどうだったんだろう。

2022/06/02

ぱぴこ*2

面白かったし勉強になったな。さすが!真理子先生。幕末のわちゃわちゃから、余生を送る慶喜と美賀子のくだりまで、飽きることなく読了。お芳は好きになれない。美賀子の生きざまは立派でありました。今後の大河も楽しめそうです。渋沢栄一もちょこちょこ出て来たし。【図書館本:28】

2021/04/17

ちびごん

全てに於いて自由な慶喜の真の正妻は美賀子だった。幕末維新の物語でも女性目線の、しかもあまり表に出ていなかった一条美賀子、お芳の二人側から描かれる。鳥羽伏見の戦いあたりから一気読み。「日本一の裏切り者」と言われた慶喜の真実。隠居しても女性を欠かさず側に置く。最後の最後に正妻としての美賀子になったのだと感慨深い。文句なく面白かった。

2018/05/17

まつこ

兵たちを置いて慶喜が江戸に退却する場面、人柄としては好きになれないけど、読んでいては面白かった。美賀子は主役のわりにあまり出てこなかったけど、いつの間にか肝が据わってる~!これも夫婦の形なんでしょうね。

2020/01/05

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