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海と月の迷路(下) (講談社文庫 お 45-28)

海と月の迷路(下) (講談社文庫 お 45-28)

海と月の迷路(下) (講談社文庫 お 45-28)

作家
大沢在昌
出版社
講談社
発売日
2016-10-14
ISBN
9784062935098
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海と月の迷路(下) (講談社文庫 お 45-28) / 感想・レビュー

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KAZOO

後半は、主人公の若手警察官が自分の考え方あるいは正義感での事件解決を図っていく話で、しかも島の中を縦横に駆け巡っていくので様子がよくわかります。犯人像は予想よりもあっけなかったという感じでしたが、軍艦島の様子がよくわかりました。

2018/12/18

森オサム

下巻読了。上巻ではゆったりしていた物語は、下巻に入り展開のスピードを上げて行く。島民の対立の様子や、犯人捜しが丹念に描かれるが、あくまでも主題は主人公荒巻の若さである。情熱、正義感、後先考えない暴走…若気の至りと言えば、正にその通り。この周りを滅茶苦茶に巻き込む新米警官に共感出来るか、それとも事なかれ主義の先輩警官に共感するか、途中までは読んでいて複雑な心境でした。しかし、犯人が分かってからクライマックスまでの圧倒的な迫力、ラスト数行からエピローグに至る情感には、すっかり痺れた。私はこの作品、良いと思う。

2020/05/18

naoっぴ

閉鎖的な島の中で中立を保とうとする荒巻は、島の住人の反発にあいとうとう四面楚歌の状況に。狭い人間関係での排他的な雰囲気に、こちらまで身が縮む思いになるが、それでもひとりで捜査を続ける芯のある男気が立派だ。いがみ合う人間関係をどう打開するのか、そして誰が犯人なのか気になってどんどん読める面白さがある。軍艦島ならではの地形を生かした推理で島の様子もよくわかるし、台風時はさぞかし怖いことだろう、などと軍艦島に俄然興味がわいてくる。いつか見に行きたい。

2019/07/02

紫 綺

単行本にて読了。昭和30年代後期、特殊な閉鎖空間、人工島が舞台のハードボイルドミステリー。大沢さん独自のジェントルな、新米警察官である主人公の地道な捜査が、少しながらも実を結んでいく過程が凄かった。

2019/11/03

ミーコ

犯人は誰なのか気になり、一気読み!まるでノンフィクションを読んでる様でした。荒巻さんに反抗的だった人たちにも協力を得て捜査して行く様に気持ちが昂り 早く犯人を逮捕して欲しいと思いながら読み進めました。えっ⁈ この人が犯人だったのか‼︎ と全く推理出来ませんでした。 少し呆気なくもありましたが、面白かったです。元刑事だった長谷川さんがカッコ良かったです。読み終わった後 軍艦島の画像を見て、先に見ておけば良かった〜と思った次第です。

2021/04/17

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