コミック版 狂骨の夢(下) (講談社文庫 き 39-138)
コミック版 狂骨の夢(下) (講談社文庫 き 39-138) / 感想・レビュー
☆よいこ
下巻。登場人物が京極堂の元へ集まり、それぞれの話がひとつにまとまる。後半まるまる解決編。ひとつづつ説明してくれる京極さんとても親切。「まぁ、執念深い」の後の朱美さんのセリフがとても爽快。▽原作再読面倒な時にマンガ版もいいかなと思いつつ、マンガ版の出来もとても良かった。あっちゃん可愛い。
2022/02/21
東京湾
「実にー 見事な左道であった」全ては京極堂によって紐解かれ収束する、一千年以上にも及ぶ因縁。暗闇の本堂で行わる憑き物落とし、そして反魂の場面は、読んでいてまさに自分がなすすべもなくその場に居るような、底なしの没入感におそわれた。重ね重ねこの作画の素晴らしさを感じる。入り組みに入り組んだ複雑怪奇な物語が、最後に綺麗に吹き飛ばされるカタルシス。素晴らしかった。
2017/04/23
綾乃
夫を4度も殺し首を切った朱美、海に漂う金色髑髏と蘇る生首、山中での集団自決。大御所作家殺害。それに関わる元精神科医・降旗と神を信じない牧師・白丘、朱美と民江の二人の女性。 バラバラかと思われた事件に関わるメンバーと、事件をひとつにまとめ付き物を落とす京極堂のシリーズ3冊目。 原作を随分前に読んだっきりだったので、夢と現ふたつの世界を行き来するかのような話を思い出すまでに時間がかかり、漫画であるにも関わらず大分惑わされてしまった。 立川密教も関わってくるこの話。骨、骨、骨、骨だらけだよ関口くん。
2023/08/21
yk
いやもうややこしすぎて一回だとわからないなこりゃ。おもしろかったんだけど。詳細は2回目再読して確認することにする。
2022/01/26
千木良
自分は何者だと云う 問い掛けに答えを 出してしまっては いけない | 救済はする側でなく される側の問題なの かもしれない 人が神でなく人に 救われるのなら ――それもまた 神の意志だろう | 三魂は死して 六道に輪廻するが 七魄はこの世に残り 骨を護る その三魂七魄は 和合水にも 宿っておる | 両体不存 全一非二 世界は男と女 どちらが欠けても 成り立たぬ 一念無二無三 両者が心身共に 合一に至れば浄心が訪れ 和合水に識支が生じ 解脱実相の仏神が生まれる | 実に 見事な 左道であった
2016/11/26
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