埋れた牙 (講談社文庫 と 55-6)
埋れた牙 (講談社文庫 と 55-6) / 感想・レビュー
ミカママ
うぉぉぉ、キモ、キモ、キモっ❗️犯人のメドは早くについていたにも関わらず、踏み込みの際には息をもつかせぬ展開に呑み込まれた。主人公の瀧刑事は、生まれ育った吉祥寺を愛してやまない、自転車に乗った「街の守護者」。そんな彼のもとに「姪が行方不明になった」という元同級生からの依頼が舞い込む。調べていくと、管轄内で過去30年の間、10年ごとに二十歳前後の女性が行方不明になっていたという衝撃の事実が❗️
2018/03/17
KAZOO
堂場さんの主人公が町田を拠点としているアナザーフェイスシリーズが終わったと思ったら今度は吉祥寺での刑事の活躍がみられることになりました。捜査1課から転出して武蔵野の警察へきて、行方不明の女性を捜査していく途上でかなり前からの事件も絡んできて、ということで主人公にも見えない圧力のようなものがかかってきます。最後はこの事件の犯人像が何とも言えない感じでした。
2018/04/01
mr.lupin
旧友の長崎から姪の恵が行方不明になったと刑事の瀧に相談があった。調べていくうちに、10年前も20年前にも同様に若い女性が行方不明になっていた。今回の事件とはどんな関わりがあるのか?吉祥寺を舞台に守護者としての瀧の捜査が繰り広げられる。ラストに向けてちょっと強引な収め方であったようだが、楽しめた一冊だった。しかし、もう少し動機の部分を深堀して欲しかったかな。二時間ドラマとかになると面白そうかな。 ⭐⭐⭐⭐⭐
2023/03/12
kei@名古屋
地元を守る守護者の所轄。この味がやっぱりよいね。ただ、吉祥寺も含めて東京はどの街も、移り住む街であり、地元の人でもあり、他の地方とは感覚が違うのかもしれない。私の好物の連続殺人鬼モノではありましたが、これ続いて欲しいなぁ。連作にならないかな?短編でも面白い気がします。ミステリーではなくて警察小説って感じだね。
2017/02/07
うめ
安定しておもしろい作品をぽんぽん量産できる作家さんだなぁって。刑事物だから、中盤、怪しい人へと捜査が収斂していく過程で、語られる人物が減り、その分深い描写が増えるのは必然なのだけれども、書き方が上手いし、人物の書き分け(というのも小説には当てはまらないのかも知れないけれども)が上手いので、もっと長くみちみちと様々な人の描写が続いても全然OKだと思ってしまう。ただ、解説にもあったように、今回は”トポス”にスポットが当たったお話なので、これで過不足はないのかもしれないけれども。
2017/05/31
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