謀略の都(上) 1919年三部作 1 (講談社文庫 こ 51-24 1919年三部作 1)
謀略の都(上) 1919年三部作 1 (講談社文庫 こ 51-24 1919年三部作 1) / 感想・レビュー
ケイ
1919年三部作とある。先月二部目が出たばかり。三部目か出るのを待つかどうかも悩みながら、とうとう手に取ってしまった。面白いのは勿論良いのだが、面白すぎで結末をしばらく待たされることになったらどうしようかとの不安を抱えたまま読んでいる。1919年のパリ。一次世界大戦終結のための講和会議中。イギリス、アメリカ、日本、ブラジルから来ている各国の代表団。勝利国は少しでも自国に有利な条件を得ようとする中、敗戦国のスパイが各国の仲を裂くために暗躍しているらしい。原題とは違うが、内容の上での訳題にしたのだな。
2017/05/20
starbro
ロバート・ゴダードは、新作中心に読んでいる作家です。先日読んだ1919年三部作第二部から遡って(図書館の配本の関係で順番が逆)、第一部の上巻を読みました。やはり順番に読むべきだったと、少しさいたま図書館を恨みながら上巻読了です。続いて下巻へ。トータルの感想は下巻読了後に。
2017/05/30
海猫
1919年春。パリでベテラン外交官が謎の転落死を遂げる。警察は事故死で片付けてしまうが、元空軍パイロットの次男マックスは不審に思い、事件の真相を追い始める。ということで三部作の第一部上巻を読んだ印象は、巻き込まれ型サスペンスといった感じ。主人公が行動するほど怪しげな人物が接触してきたり、何か不穏な真実が見え隠れするなどそれっぽい。今のところは地味であるが、ジャンルの定番を押さえた展開なので、まずまず面白い。ここから下巻、さらには二部三部でいかに盛り上げてくれるか次第といったところか。続けて下巻へ。
2020/02/29
k5
講和会議直後のパリ。父親が事故死したとの報を受けたマックスは、元外交官の父の死が他殺ではないかと疑い、調査を始める。事件には、ドイツ、ロシア、日本の思惑が複雑に絡みあい。。。ディケンズかデュマ、あるいはモームの香りがするスーパー王道謀略ミステリ。今のところ際立ったキャラもプロットもないのですが、昔、ルパン三世のスペシャル観てた時の気分でわくわくしつつ読み進められます。好きな系統なので、下巻で肩透かしされないことを祈る。
2020/09/05
くたくた
元英陸軍航空隊中尉のマックス(マクステッド)が、パリで変死した父の死因を追う。第一次大戦の戦後処理パリ講和会議の最中、醜聞にも政治問題にもなり得る外交官の死は、各国の思惑から闇に葬られようとするが、真実を求めるマックスは真相究明に立ち向かう。彼の前に立ち現れてきたのは、大戦を跨いで暗躍するドイツスパイの足跡。読みやすい文体ですんなり時代に入り込める。戦後の混乱期であっても華やかさを感じさせるパリ、往年の名画を彷彿とさせる表紙の男のシルエット。格好いいとはこういうことさ、と誰かの台詞が浮かんでくる。
2018/04/08
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