あの子が欲しい (講談社文庫 あ 114-2)
あの子が欲しい (講談社文庫 あ 114-2) / 感想・レビュー
こすも
僕自身、6年間採用・人事の仕事をやっていたので、書かれていることが肌感覚でわかる部分がたくさんありました。採用業務の経験がなくこのリアリティを作り出すのは、朝比奈さんの取材力、観察力、想像力がいかに凄いかを物語っていると思います。1つの台詞、1つの描写がどれをとっても緩んだところがなく、まるで役と同化する名俳優のようです。少しずつ内面が崩れた登場人物たち、予定調和を嫌い、あえて伏線も回収しない物語の進行、なかなか評価されにくい作品だと思いますが、朝比奈あすかさんのファンとしては楽しく読むことができました。
2018/02/12
み
う~ん、感想を読んだ気がするなぁと読んだものの…。何だかヤな気分で読了。ちと残念。
2018/08/31
だりおん
人事部で選ぶ立場と猫カフェで猫に選ばれる立場との対比がもっと欲しかったなあ。ネットに書き込まれる文章が妙にリアルだった。
2017/03/23
咲穗
採用担当者から見た就活の話。 学生には学生の、採用担当には採用担当の戦略と言い分があるってことかなぁ
2023/07/16
まめの助
★★★☆☆新卒の採用担当を任された女の仕事と日々の話。実務も人間関係もそつがなく、仕事は出来るけど本性はちょっと破綻した難しいタイプ。性格描写がリアルで上手い。日々駆け引きの彼女は、欲したものが手に入ればいいということだけがモチベーションの原動力で、自分が何を求めているのかが分からなくなってしまったのだろう。傷付かない為に手に入れた鎧を脱げる場所が見つかって欲しい。
2018/02/27
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