黄砂の籠城(上) (講談社文庫 ま 73-14)
黄砂の籠城(上) (講談社文庫 ま 73-14) / 感想・レビュー
ehirano1
史実に基づく小説には涎が出ますwww。なかなかお目にかかれない「義和団の乱」という事件が舞台という事でこれまた俄然読書欲が高まります。大日本帝国視点で描かれていますが、幕末の置き土産といも言うべき柴中佐から櫻井伍長は何を学んでいくのか、下巻がとっても楽しみです!
2021/10/05
カメ吉
緊張感のある展開で息が詰まる作品でした。松岡作品は『人の死なないミステリー』というのに慣れてしまっていたので異彩を放つ作品という印象が強く感じます。 日清戦争後の混乱状態の北京を舞台にしたスリリングな脱出劇でこの後の展開が楽しみです。 後編へ突入です。
2017/04/30
Yunemo
日本人が日本人たる所以、英国、ドイツ、ロシア等々海外各国のそれぞれの気質と宗教観を踏まえて随所に記されてます。閉鎖された世界で、生死をかけた戦場においての籠城を余儀なくされた場で、追い詰められていく際の思考方法、行動様式が細かなところまで。その中にあって、柴中佐の対応ぶりに、日本人の間、海外要人の間、においても違和感ばかりが。言動と行動が相手方に理解されるまでの時間がもどかしくて。今もって誤解される日本人。やっぱり上巻では柴中佐の考え方、戦場での対応方法の源泉がどこにあるのか、気持ちが引っ掛かったままに。
2017/05/05
青蓮
松岡圭祐のミステリー以外のジャンルは初読です。義和団事件を主軸においた話しはお初かな?文体は読みやすいですね。近代史は面白いなと最近思います。幕末→明治→大正→昭和初期の時代を生きていた偉人達のスケールは凄いなと思います。現在人はどうでしょうね。こういうジャンルもバンバン出して欲しいですね。下巻に進もう。
2017/04/25
ちょろこ
義和団事件の一冊。頭の片隅にある、なかなか触れる機会がなかった、それぐらいの程度の義和団事件。プロローグから、壮大な物語の予感がし、惹きつけられた。砂塵舞う北京、暴徒化した義和団にいきなり戦慄。そしてついに包囲された外国公使館区域。この闘いに各国どう足並み揃えてどう挑むのか。実在した、柴五郎武官といい、やはり初めて知ることばかり。生々しい義和団の行いに対する日本の姿、柴五郎武官の姿と言葉に興味をそそられる。引き続き下巻へ。
2019/04/25
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