ショートショートの花束 9 (講談社文庫 あ 4-52)
ショートショートの花束 9 (講談社文庫 あ 4-52) / 感想・レビュー
活字の旅遊人
2017年出版。「小説現代」のアマチュア作品集。どうやらこの年で、文庫での出版は終わったようです。60作品載せてますが、2作入っている方も。この中に、プロになった方もいらっしゃるのでしょうか?阿刀田高氏の選評を読むと、評価ポイントがなんとなく見えてきます。掲載順に印象深いのは、「超能力」「漢字」「揺れる想い」「ベッドの下の男」「スマイル女」「クレーム」「かもしれない運転」「白球の行方」「一人ずつお乗りください」「頑固者」でした。自分の好みが選者の点数と一致するという訳ではないんですよね、当然ですが。
2021/03/20
アルカリオン
一般からの投稿ショートショートを阿刀田氏が選定。このシリーズは安定した面白さだが、選者の仕事は大変だろうなと思う。掲載作は概ね面白いのだが、ひとりよがりな駄作も多数、送られてくるのだろうから。
2021/07/12
MIKETOM
今回は何やら妙に凝った感じの作品が多かった気がする。面白さよりもモチーフ優先というか。これ、要するに何がいいたいの?って問いただしたくなる作品群。こういうの、けっこう阿刀田の好みだったりするので応募者たちが傾向と対策ってことでこういう風にしたのかなとか。個人的にはスカッとしたどんでん返し作品をもっと読みたかった。まあまあ気に入ったのは『当たりくじ』『チキンレース』『僕を呼ぶ声』『とある現国の問題』『モグラかよ』『拾いもの』ぐらいかな。ちなみに、本書がこのシリーズ事実上の最終巻なんだろうか。ちと残念。
2021/03/02
ひさか
2013年2月〜2014年11月に小説現代発表のショートショートコンテスト入選作から60編を収録して、2017年4月講談社文庫から刊行。シリーズ9作目。選評が興味深く、面白い。
2017/07/27
ぶうたん
いつまでコンテストが続いていたのかわからないが、書籍化されたのはこれで最後のようだ。多くの投稿作品の中からタイプの異なる作品をバランスよく選んでいる感じで、幻想的なものなどを含みつつ、軽い感じで楽しめる。ざっと見た感じではその後プロとして活躍されている方のお名前は見当たらないようだ。もっとも本書のようなタイプは名前ではなく作品本意なので関係ないのだが.
2024/04/22
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