タイタニア5 凄風篇 (講談社文庫 た 56-46)
タイタニア5 凄風篇 (講談社文庫 た 56-46) / 感想・レビュー
Tetchy
タイタニアシリーズ、堂々の完結。本書は『銀英伝』の銀河帝国が栄華を誇った後の姿を描いた、アナザー・ストーリーだ。1つの時代の終わりはまた別の時代の始まりでもある。『銀英伝』と『タイタニア』は輪廻のように繰り返される歴史の愚かさを描いた2つで1つの物語と云えるだろう。全10巻に加えて外伝5巻という冊数ゆえに『銀英伝』を読むのに躊躇されるなら全5巻で完結しながらも先が全く読めない権力者たちの策謀のダンスが繰り広げられるこのシリーズを入門編としてお勧めしよう。極上のスペースオペラを心ゆくまで愉しんでもらいたい。
2018/04/16
ヤギ郎
シリーズ最終巻。歴史とは興亡盛衰の物語なのだろう。生き残ったジュスランとイドリスは、タイタニアの中心である首都「天の城」(ウラニボルグ)へと向かう。全ての伏線は結局、藩王アジュマーンによるタイタニアの終焉を演出するためにあった。タイタニアの歴史の中では、ヒューリックはどんな役割をになったのだろう。
2021/06/25
へいがぁ
シリーズ完結。歴史物語としては妥当な締めくくり方だと思います。この著者の作品はキャラクター小説として読んではいけないことを再認識しました。
2017/09/02
ヤギ郎
こういう終わり方をするのかー。やっぱり、作者はタイタニア一族に比重を置いているな。ファンたちも、作中重要なキャラクターであったけど、本当のメインキャラクターじゃなかったらしい。そして、タイタニアに始まって、タイタニアで終わると。
2017/06/03
なしかれー
シリーズ5作目。完結編。盛者必衰ということかと思っていたけど、自分で壊しにかかっている訳だから、なんとも庶民には理解が難しい。初めから当たり前に手にしているものの価値を理解することは難しいということか。「原子炉が絶対に事故を起こさないというのは虚言である」みたいな文を入れ込んできて興醒め。言いたいことは分かるけれど、宇宙から現実に引き戻されて困惑。まだまだ読書力が足りない証拠か。シリーズ続けて読んだらもっと楽しめたかもしれない。リディア姫の将来に期待したい。蛇足のあとがきが本当に蛇足でびっくりした。
2020/11/15
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