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だれの息子でもない (講談社文庫 か 143-1)

だれの息子でもない (講談社文庫 か 143-1)

だれの息子でもない (講談社文庫 か 143-1)

作家
神林長平
出版社
講談社
発売日
2017-05-16
ISBN
9784062936613
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だれの息子でもない (講談社文庫 か 143-1) / 感想・レビュー

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ソラ

途中からなにがアバターなのか本人なのか曖昧な感じでこれは何が主体となっているんだろうとか思いながら何となく読了。父親のアバターとの会話は軽妙で面白かった。

2017/05/28

みっちゃんondrums

今やっているSNSだって自分の分身と言えなくもない、意識的だけど。AIによるネットアバターが、自分オリジナルに代わって物事をこなす近未来の話。主人公の亡くなった親父のアバターらしきもののキャラが面白く、父息子のやり取りがコントのようで、ワケわからなくなりながらも楽しく読めた。意識とか存在とか考え出すと、俗世のことを忘れるわ。意識的な自分と無意識の自分のどちらが本当の自分なのか?とかね。

2019/03/15

そふぃあ

"アバター"と呼ばれる、自分と瓜二つの文身のような存在をインターネット上に構築することで、日常的な検索や手続きをセミオートに代行してもらう技術が確立した、2028年の日本。主人公は故人のアバターを消去する業務を行う公務員で、彼の前に死んだはずの父親が現れ、主人公の身体を乗っ取り騒動を引き起こしていく。本作でも"意識とは一体何なのか?"という問いを追求する姿勢と切れ味は健在。『電脳コイル』のような、仮想空間の奥地に隠されたものを暴いていくスリルが味わえる、近未来の怪談。

2022/11/27

けいちゃっぷ

この作者の本は9冊目で、どれもそこそこ楽しんで読めるのだが、これは傑作だというのにはなかなか当たらない。 各家庭に携帯型対空ミサイルが配備された近未来という設定で、これはコメディかなと思ったがそうでもないような。 亡くなった人のネットアバターを消去する仕事をしている僕の前に、女に入れ込んで逃げて死んだろくでもない親父が現れる・・・。 全体にコミカル調ながらラストはしんみり。 未来が神林に追いつけないなら、私は彼の背中すら見えないのかといささか寂しくなったな。 373ページ

2018/05/15

どんまいシリル

安曇野に旅行し、再読。美しい風景と本に、たいへん癒されました。

2019/08/01

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