黄砂の籠城(下) (講談社文庫 ま 73-15)
黄砂の籠城(下) (講談社文庫 ま 73-15) / 感想・レビュー
ehirano1
幕末の置き土産はやはりただ者ではありませんでした。一人物がリスペクトされることで国家間に同盟が結ばれるなんて感激しました。まあ、これも後年にア〇共が全部台無しにしてくれましたがね、ふんっ!やっぱり、柴中佐のバイオグラフィーを書物として残さないといけなかったのではないかと思います。本書を皮切りに、柴中佐の書籍が生まれることを望みます。
2021/10/06
カメ吉
衝撃的な下巻でした。更に緊張感の増した内容で最後は疲れました。しかし読み応えは十分で満足しました。史実にある『義和団事件』ですが恥ずかしながら年号くらいしか覚えてなかった。しかしこのようなドラマがあったのか。あったはずですね。ながい籠城でしたし。 先人の日本人は凄い!
2017/05/04
Yunemo
極限状態の緊迫感、最後まで。本来、人間性にこそ真の強さがあるはず、でもいわゆる合理性を謳って活き始めた、それらの人達が、今の日本を形成しているような。後記で記される、11か国のなかで、日本は真の意味での規範であり筆頭であった。今の日本、この言葉に素直に頷けますか?とても自身は恥ずかしくて。でも、恥の文化が日本の礎との過去評価、今の日本に当てはまりませんよね。個々人が極限状態で~衰弱、飢え、暑い、痛い、辛い、何より怖い~で考えることは何でしょう。何にも答えられない自身がいます。日本人たる本来の姿を垣間見て。
2017/05/06
青蓮
凄かったの一言につきますね。こんな凄い歴史が日本にあったのかと。柴五郎中佐、凄い方だったのだと思いました。援軍は来るのか。スパイは誰なのか。緊迫感の中でのあれこれ(ミステリー調な部分など、フィクションなのだろうなと思える部分はありますけどね)。面白かったです。これ映画化しないかな?「北京の55日」より史実に近い筈だし。松岡圭祐の歴史もの、色々出して欲しいです。
2017/04/25
ちょろこ
小説としての史実の世界、の一冊。どんどん包囲されていく公使館区域。武器も食料も足りない、怪我人続出、医師達の謎の連続不審死とミステリアスな部分も盛り込みながら小説としての史実に触れられた一気読みの時間。日本人としてどう戦うのか。柴五郎の冷静な判断、奢ることない姿は軍人故に培われたものなのか、魅了される。読後、この時代にこの英雄が存在したこと、やっぱり同じ日本人として誇らしげに思う。人だって国だって、理解不能でも相手を受け入れ認め互いに尊重し、協力し合うこと、その大切さをしみじみ感じた。
2019/04/26
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