半百の白刃(上) 虎徹と鬼姫 (講談社文庫 な 95-1)
半百の白刃(上) 虎徹と鬼姫 (講談社文庫 な 95-1) / 感想・レビュー
goro@80.7
年に何度かは背表紙に引かれて手に取る本がある。感想は下巻に譲るが、これは当たりの面白さ!ショウヘイはショウヘイでも長辻象平翁!いいね~いいよ~好物発見でございます。いざ下巻へ参る。
2024/05/07
タツ フカガワ
長曾禰興里(ながそね・おきさと。のちの虎徹)は50歳から作刀を始めた江戸初期の名刀鍛冶。本書は彼の作刀での苦労苦難を物語るのではなく、美貌の剣士で旗本の一人娘鬼姫との出会いから、時代の活気や賑やかさが浮かび上がってくるのが面白い。尾張柳生の柳生連也斎や由比正雪の隠し軍資金なども絡み、虎徹が吉原の人気花魁勝山太夫に秋波を送られたところで下巻に突入です。
2018/02/08
ぶーにゃん@積ん読本解消中
江戸初期の刀工、虎徹が甲冑師から刀匠へ転職するため、故郷から開府して間もない江戸して間もない江戸に出てくる。作刀の過程で粘りと強靱さを両立させるために古い錨や釘といった鉄の純が高い古鉄を混ぜるという独特な技法を新刀期で確立させていく模様は山本兼一「いっしん虎徹」と同様でしたが作刀に女剣士を入れるところがこの作家さんのオリジナリティかな?刀鍛冶の場は女神が主神のため、嫉妬されないように女性を入れないことになっています。この根強い迷信を柔軟に対処する虎徹の姿に現代を感じました。
2017/08/11
桜絵
江戸時代の刀匠・長曽禰興里と、試斬家の娘・鬼姫の連作短篇集。 感想は下巻にて。
2017/10/15
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